いつも片手に冒険を スマホで遊べるレトロゲーム

長い長い洞窟を抜け、ついに魔王の城へ・・・。

最近、小学生ぶりにゲーム「ドラゴンクエスト」に夢中になっています。

ドラゴンクエストシリーズは、勇者とその仲間たちが魔王を倒し、世界の平和を取り戻すため、冒険の旅に出るというお話です。やはりその魅了は、自分自身が勇者になった気分でプレイできることでしょう。モンスター溢れるダンジョンを命からがら抜け出したり、父の仇を討つため強大な敵に立ち向かったり、時にはあと一歩というところで全滅してしまいやり直しということも。思わず涙してしまうようなストーリーやクスッと笑える仲間とのやりとり、苦労しながらもクリアできた時の感動は、言葉には表せません。

2月7日の読売新聞オンラインの記事で、「レトロゲーム」の価格が高騰していることが取り上げられていました。ネットオークションでのファミコンソフトの平均落札価格は2年前から7割増加しているといいます。背景には、若者を中心としたレトロブームの影響もあるようです。コロナ禍やネットでの動画配信を通して、レトロゲームに触れる機会が増え、その人気が再燃していると書かれていました。

ドラゴンクエストも、現在11まであるナンバリング作品の多くがファミコンやスーパーファミコンなどのレトロゲームのソフトとして発売されています。現在では、プレイステーションや任天堂スイッチなど最新のゲーム機で遊べるリメイク版も販売されていますが、最も手軽に手に入れられるのがスマホ版ではないでしょうか。

筆者が今プレイしている「ドラゴンクエストⅥ」はスーパーファミコン版だったものが、そのままスマホで遊べるようになっています。レトロゲームの映像はそのままに、電車やちょっとした待ち時間に片手で気軽にプレイできます。筆者ら若者世代は、最近の綺麗で圧倒的なゲームグラフィックに慣れてしまっていますが、少し見にくくて分かりにくいレトロゲームにも別の魅力を感じます。全てが詳細に描けれていないことで、キャラクターや街の雰囲気、ストーリーの演出などを自分で想像しながらプレイすることができるのです。現在ほど、データ容量がなかったからこそのシンプルなストーリー構成や二次元の映像が生む余白に、好きなだけ自分の世界を作り上げられるところが人気再燃の理由の一つではないでしょうか。

数十年前の名作ゲームも、今や気軽に手に入れられて遊べる時代です。ちょっと片手間に勇者となって冒険の旅に出てみるのはいかがでしょうか。きっと、日々の様々な困難に立ち向かう勇気を受け取ることができると思います。

 

 

参考記事:

2月7日付読売新聞オンライン「「レトロゲーム」の価格高騰、元々5000円前後が数万円に」

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230207-OYT1T50146/