ギネス世界記録、すなわち世界一の称号。記録名を聞いただけでピンとくる見事なブランド力、すばらしい才能と努力の数々。そんなギネスに、1968年発売の大塚食品の「ボンカレー」が世界最長寿レトルトカレーとして認定されたのだそうです。
ボンカレーは世界初の市販レトルト食品として発売され、今年2月に55周年を迎えます。世界初のインスタントラーメンも日本だったよな、と連想しつつ、なんだかうれしい気持ちです。
ギネスをめぐる喜ばしいニュースは次々と飛び込んできます。昨年11月には、人気児童書「かいけつゾロリ」シリーズが、71巻で「同一作者によって物語とイラストが執筆された単一児童書シリーズの最多巻数」に認定されました。また、8月には人気漫画「ONE PIECE」が、5億部で「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ」として認定されたのも記憶に新しいです。
「なんだそりゃ」とツッコみたくなるような世界記録もあります。「1分間で最も多く投げられた水風船を口でキャッチして割る」「30秒で最も多く、くるみをお尻でつぶす」―。昨年5月の日刊スポーツの記事によれば、日本人最多の記録保持者である芸人のチェリー吉武さんは、全部で26個ものおもしろ記録を持っているのだそうです。
世界の時事ニュースをギネスから追うのもたまにはいいかもしれません。
今年1月11日付の読売新聞オンラインによれば、米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者が「史上最大の個人資産損失」として認定されたそうです。その損失額は2021年11月以降で約1820億ドル(約24兆円)。買い取ったまでは良かったけれど、近頃は問題続きのツイッターです。世界一の富豪として知られていたマスク氏の、けた違いの苦労がうかがえます。
知っているようで知らない、誰でも挑戦できるギネス世界記録。趣味欄に「ギネス世界記録への挑戦」と書くのもおもしろいかもしれません。