デジタル接種証明書を発行してみました

韓国政府は、今月から個人観光で訪韓する外国人のビザの申請受付を再開しました。1日のYahoo!リアルタイム検索では「韓国領事館」がトレンド入りするほどで、韓国大使館の前には長蛇の列ができていました。

韓国国内での隔離が免除される条件として、ワクチンの接種と陰性証明が求められています。これから海外旅行ができるようになる期待を込めて、昨年12月20日から使用可能になったワクチンのデジタル接種証明書を手に入れました。

Google Playストア(Appleの場合はApp Store)で「新型コロナワクチン接種証明アプリ」と検索すると、デジタル庁が提供元のアプリを見つけることができます。7MBほどのファイル容量なので、すぐにダウンロードすることができました。

国内向けのデジタル接種証明書の発行には、スマートフォン本体とマイナンバーカードが必要書類となります。海外向けを発行するには、加えてパスポートが必要になります。ここで注意したいのが、NFCに対応した端末でないと証明書が発行できないことです。NFCはFeliCaと呼ばれる通信技術の1種で、おサイフケータイなどで使われるものです。iPhone 7 以降の機種など、流通しているほとんどのスマートフォンに搭載されていますが、一部に対応していないものもあるので、注意が必要です。

 

国内用と海外用の2種類が発行できる接種証明アプリ

 

先ほどの必要書類のほか、マイナンバーカード発行時に設定した4桁の暗証番号があれば、1分もかからずに発行することができました。画面に表示された2次元コード(QRコード)には、氏名・生年月日・接種記録などの情報が含まれていす。接種会場で受けたワクチンの情報が住民票のある自治体に送信され、自分の端末で確認できるわけです。海外旅行の際には、入国の際に係官がこれを読み取り、当人がワクチン接種済みということが確認される仕組みです。

国内用と海外用では、発行されるQRコードに違いがあります。国内向けには、マイクロソフト社など13団体で共同開発された「SMART Health Cards」という規格。海外向けは、これに加えて国際民間航空機関が策定した「ICAO VDS-NC」の規格で生成されたQRコードが発行されます。

感染対策が必要で気が抜けない状況ですが、最近は感染者数が落ち着いてきています。学び多い海外旅行が、今までよりも気軽にできる日が待ち遠しいです。

 

参考記事:

5日付 日本経済新聞朝刊(東京11版)2面 「QR決済、電子マネー超す」