キャンプといえば、みなさんは何を思い浮かべますか。筆者は、幼い頃に海と山の間で過ごしたまぶしい夏が、今でも思い出されます。
5日付の日経新聞で『動画配信「キャンプ飯」沸く』という記事が目にとまりました。2020年10月に動画投稿サイト YouTube で始まった「おやじキャンプ飯」というドラマの再生回数が800万回を突破したそうです。
1月10日に中日新聞 Web に投稿された「キャンプ動画で人気のアイドル かほなんさん」にも、キャンプ動画の話が。岐阜市出身のアイドル・かほなんさんは、YouTube に登山や釣りなどの動画を投稿しており、チャンネル登録者数43万人超という人気ぶりです。
YouTube でキャンプ動画が人気を集めるのは、「キャンプ」そのものが注目されているから。魅力は、新型コロナウイルスがまん延する中でも、人混みを避けながら余暇を楽しめることです。本当にお客さんが増えているのか、どんなお客さんがいるのか、さっそくキャンプ場の方に聞いてみました。
愛知県犬山市のキャンプ場「アウトドア・ベース 犬山キャンプ場」は、感染対策のため、予約の受付人数を一団体あたり15人以下としています。同キャンプ場の福田篤志さんによれば、19年以前と比較すると、団体客については問い合わせ自体も減ったそうです。一方で、実際の利用者は「コロナ前よりむしろ増えた印象」と話します。大人数での利用はなくとも、家族で訪れる客、さらにはソロキャンパーの利用が増えたのだと説明してくれました。
コロナの収束がみえない今日、大人数での行動は自粛が求められています。しかし、屋外で利用できるメリットを生かし、団体客の受け入を柔軟にしているキャンプ場もありました。
名古屋市守山区の県営都市公園内に、21年6月に開業した、市内で初のキャンプ場「ヤネル」があります。同キャンプ場の池田翼さんに、団体客の利用について尋ねてみました。「小学校が遠方への課外授業を中止した際に、地元で BBQ などをするために利用されることがある」と教えてくれました。キャンプ場が、学校生活の新しい思い出づくりに一役買っていたのです。
愛知県の新規感染者数は、5日の発表では1461人。まだまだ自粛の日々は続きますが、その一方で、この瞬間も一度きり。コロナとどうやって共生するか考えたいものです。そんな私たちにとって、キャンプはとっておきの手段なのかもしれませんね。
5日付 日本経済新聞朝刊(12版)42面(社会)『動画配信「キャンプ飯」沸く』
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