福島県の前向きな取り組みに、国は継続的な支援を

福島県は2日、東京電力福島第一原発事故で出た放射性物質を含む指定廃棄物を民間の産業処分場で最終処分する計画を受け入れました。これにより、全体の8割以上を占める指定廃棄物の処理にめどがつくことになります。

福島県の取り組みはとても素晴らしい、前向きなものだと思います。この計画の受け入れは地元住民からの反発が強く、計画を予定している他県では未だ進んでいません。福島県の町長らは、「復興に必要な施設だと考えている」や「施設の必要性は感じている」と話しています。

また、同日の記事で、福島県の小学生の体力低下と肥満傾向についても報じられていました。全国体力調査では、8種目合計で全国平均を下回り、また学校保健統計調査でも肥満率は全国平均を大きく上回っています。これは、原発事故で小学校に入る前に制限された外遊びが、小学生になっても身に付かないことが大きな要因とみられています。これに対して、福島県は体育専門アドバイザーを公募し、県内すべての小学校を回ったり、「自分手帳」を配布し、運動や食生活に関心をもたせたりしています。

国は最終処分場の具体的な安全対策を示したそうですが、計画中の今だけではなく、長期にわたってきちんと続ける必要があると考えます。国の継続的な対策続行が、福島キッズが安全に楽しく走り回れることにつながります。

 

参考にした記事

12月3日付 朝日新聞 総合面「福島県 受け入れ決定」、

スポーツ面「走る 福島キッズ 楽しさ再発見」