「やっぱりお客さん減りましたか?」
今月23日から始まった「まん延防止等充填措置」。再び飲食店などの営業時間短縮が要請されることになりました。その影響もあってか、筆者の利用する多摩モノレールは日付が変わる前に終電がなくなってしまいます。先日そのことをすっかり忘れて、乗り遅れてしまい、タクシーで帰宅することになりました。大学生で、最近は飲み会もないため、滅多に利用しない交通手段に少しワクワクしながら、運転手の方に尋ねてみました。
「この時間(0時過ぎ)に、駅前にたくさんタクシーが停まりっぱなしなんだもん」。やはり、まん延防止が始まってから、ガクンとお客さんは減ってしまったそうです。ただ、措置が適用される前もそんなに多くなかった、とも話してくれました。「多分、コロナで会社帰りに飲むって習慣を持った人が減ってしまったんだろうね。緊急事態宣言やまん延防止が出ていない時期も、コロナ前ほどのお客さんは戻らなくなった。」とのこと。
昨年11月の朝日新聞の記事にも、人々の生活様式が変わり、時短営業解除後になってもお客が戻らなくなったという飲食店の方の声が紹介されていました。記事のなかで、兵庫県J R三宮駅のデータが示されています。
ソフトバンク子会社「アグープ」のデータで、午後9時台の三宮周辺の人口を比較した。国内初の感染者が確認された2020年1月を100%とすると、今年11月は86%。回復とは言えない。
社会人の方は感染対策、会社でのクラスター対策のため、飲み会自体が減っており、筆者のような大学生もゼミやサークル活動がオンラインとなり、なかなかみんなで集まる機会はありません。そうしたコロナ禍での生活が、頻繁に飲みにいくという人が減ってしまっていることに繋がっているのではないでしょうか。
また、ワークライフバランスを重視して終業後はすぐに帰宅したいという考えや、お酒を病気や体質などとは関係なく、あえて飲まない「ソーバキュリアス」という生活スタイルが若者を中心に広まってきています。今後、コロナが終息した後も、以前ほど大人数での飲み会や、日常的に飲酒を楽しむ人は減ってしまうかもしれません。
しかし、飲酒の仕方が多様化されることはプラスではないかとも思います。これまでは飲み会やお酒が好きではない人も我慢して参加しなければいけないという雰囲気は強かったと思います。毎日飲みたい人、誰かと一緒なら飲む人、お酒が苦手な人、あえて全く飲まない人。色々な人がいます。ちなみに筆者は、お酒は好きですが、月に2、3回ほど友達と一緒の時に飲むくらいで、普段は全く飲みません。コロナによる生活様式の変化で、これまでより、お酒や飲み会についてそれぞれが自分に合った付き合い方ができるような雰囲気になったらいいなと感じます。
参考記事:
2021年11月21日付朝日新聞デジタル 『深夜客戻らぬ夜の街 時短解除から1カ月「生活様式変わった」』
https://digital.asahi.com/articles/ASPCN72WSPCMPIHB013.html?iref=pc_ss_date_article
2021年12月19日付読売新聞オンライン「飲みニケーション 逆風」
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/feature/iwasetekikasete/20211218-OYTAT50033/
2021年12月18日読売新聞オンライン「飲めても、酒なし生活「ソーバーキュリアス」…時間を有効活用 若者から広がる」
https://www.yomiuri.co.jp/life/20211217-OYT8T50102/