方言を使う女子は人気ですよね。私の大学は秋田県に所在することから、タクシーや、地元のスーパーなどでは秋田弁が飛び交い、それと同時に、全国から来た学生が各自の方言を自由に使っているため、日常的に数多くの地域の方言を耳にしています。私は横浜出身で、ほとんど方言がなく、標準語に近いため、かわいい方言をとても羨ましく感じています。
さて、かわいい方言に恋をするのは、クラスメートだけではなさそうです。メーカー各社も方言をビジネスに取り入れています。ファミリーマートでは8月から、高知県内の店舗で、「また、まちゆうきね〜(またお越しください)」など土佐弁で応対する無人現金自動預け払い機(ATM)を導入したそうです。この他にも、沖縄、愛媛、宮崎にも方言で話すATMが設置されています。
関西弁など、特徴のある方言は、テレビなどで多く取り上げられたり、「入門書」なども発売されたりしています。これらの方言を使ったビジネスなどは、地域の特色を出す上でとても効果的です。しかし、それと同時に、過疎化が進んでいる地方などでは、方言の消滅の危機もあります。我が国における言語・方言について、ユネスコは8言語・方言を消滅の危機にあると指摘しています。また、東日本大震災において危機的な状況が危惧されている方言もあります。
人々の生活と歴史の詰まった方言を保存するために、このような「方言ビジネス」はとても有効でしょう。方言を生活の一部として日常的に使うだけではなく、意識的に保存していくための手段を考えなければいけません。
参考にした記事
10月12日付 読売新聞(12版)朝刊(クール面)「外国人も方言萌え」