昨日、9月3日は何の日だったでしょうか。菅首相が辞任表明をした日? いやいや、答えは国民的アニメ「ドラえもん」の誕生日です。50周年を迎えました。
実は2020年も50周年でした。今年の1月4日に掲載された朝日新聞の広告では、
2020年は大変な1年だったから。なにしろ、ネズミ年。
思い切って気分を変えて。仕切り直しで、もう一度。
と、あらゆる情勢を鑑みて2年連続で50周年とすることを宣言しています。この辺もドラえもんの世界ならではです。
さて、冒頭で使った「国民的」というワード。2016年のリオオリンピック閉会式でさらに強まった気がします。日本への引き継ぎセレモニーでは、渋谷駅スクランブル交差点の大型スクリーンにドラえもんとその仲間たちが映る演出や、ポケットからリオと日本を繋ぐ土管を差し出す演出が印象的でした。その瞬間、世界中の人がドラえもんを目にしていたのです。漫画連載が開始された1979年以来、12言語17ヵ国で漫画が出版され、55ヵ国でアニメが放映されました。日本アニメ界のレジェンドといっても過言ではありません。筆者が英会話を習っているフィリピン人の女性講師も「ドラえもんとセーラームーンが大好き。可愛い。」と口にしていました。
では、長きに渡り世界中の人から愛され続ける理由は何でしょうか。まだドラえもんの声が水田わさびさんではなく、大山のぶ代さんの代から、ひたすらドラえもんを見て育った筆者。朝からずっと考えていました。
金持ちを鼻にかけるスネ夫、ガキ大将ジャイアン、クラスのマドンナしずかちゃん、秀才の出木杉くん。そして主人公格の冴えないのび太。5人それぞれに得手不得手があり、強さに弱さを持ち合わせています。等身大で描かれる彼らの姿に私たちは「近さ」を感じるのかもしれません。そして未来からのび太を救うためにやってきたドラえもん。常にのび太を甘やかしている訳ではありません。楽をしようとするのび太は必ず痛い目にあっています。非常に教育的要素を持ち合わせています。それでもドラえもんはいつだってのび太の味方です。信頼関係にある2人は勇気と希望を与えてくれます。
秘密道具は不可能を可能にしてくれる、夢を見させてくれる世界です。いや、ひょっとすると未来の世界では実在するのかもしれません。映画では友情愛や家族愛が各所に顔を出します。中でも、映画「のび太の結婚前夜」には、涙した人も多いのではないでしょうか。筆者も感極まりました。まだ見ていない人は、ぜひともご覧ください。
読売新聞広告局では、SNS上での分析結果「よみバスブースト」を一般公開しています。昨年、読売新聞で「いい夫婦の日」の11月22日に掲載された「#今年夫婦になったふたりへ」キャンペーンの告知広告。Twitterでは1日で146万件のインプレッションがありました。大変な反響があったことが伺えます。
ちなみに昨日はドラえもんの生みの親、藤子・F・不二雄先生の博物館「藤子・F・不二雄ミュージアム」の10周年の節目でもあるのです。
昨日の朝日新聞の朝刊では「心から、ゴロゴロしよう」というタイトルの全面広告が掲載されています。誕生日のドラえもんを中心に、藤子・F・不二雄さんが生み出したキャラクターたちが気持ちよさそうに眠っています。
藤子・F・不二雄ミュージアムの10周年を記念した新聞記事も掲載されています。館長の宮野哲也さんは、
今の「激動」も乗り越え、国内のみならず世界中のファンの皆様をお迎えできる日がまた来ると信じています。その日が楽しみです。
と語っています。好きが高じて筆者も7月に訪れました。ハタチを超えても存分に楽しめるどこか懐かしい空間です。外国からのお客さんは確かにいませんでしたが、「激動」を乗り越えられる日が来ることを信じています。
ドラえもんは2112年の未来からやってきました。残り91年。長生きしてその世界を見たいと思います。
参考記事:
3日付 朝日新聞朝刊 埼玉13版 31面 「夢の扉開いてみて」
参考資料:
3日付 朝日新聞朝刊 埼玉 13版 18・19面 【全面広告】
読売新聞広告局ポータルサイト 「よみバズブースト」 藤子・F・不二雄プロ「ドラえもん」 #今年夫婦になったふたりへ キャンペーン | NEWS | 読売新聞広告局ポータルサイト adv.yomiuri
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