「今日、愛知県コロナ感染者数200人超えらしいよ。」
「へえ、そうなんだ、もう麻痺してしまって200人って聞いても驚かなくなっちゃった。」
先日友人と交わした会話です。今日の感染者数〇〇人。このようなニュースが毎日メディアで報じられています。しかし、今もなお、コロナ感染者数に耳を傾けている人はどれくらいいるのでしょうか。気に留めなくなってしまった人が多いのではないかと思います。
流行から約1年。コロナ慣れが起きるのも無理はありません。「ソーシャルディスタンスを保ちましょう。」この言葉も何百回と聞いた言葉です。確かにコロナ対策として有効なのでしょう。しかし、最近は形だけになってきているような気がします。前の人に近づきすぎない目安となるテープが貼られていても構わず列を詰める、他人とは席を空けるものの友達同士は隣り合わせに座る、などコロナウイルスに対する警戒感の低下が見受けられます。
大学は学生で溢れかえり、ソーシャルディスタンスを保ちながらではあるものの、何百人もが同じ空間で昼ご飯を食べています。プライベートでの大勢での会食は控えてください、と政府は言っていますが、大学は勉強をする場だから仕方ないのでしょうか。ソーシャルディスタンスを保つなら大勢での会食はいいのか、ダメなのか。やっていいこととやってはいけないことの線引きは一段とあいまいになっています。
今、感染が急速に拡大しています。既に適用されている6県に加え、愛知、埼玉、千葉、神奈川にもまん延防止等重点措置が今月20日から適用されます。飲食店は午後8時までの時短営業を強いられることになります。私たちはこの1年間、たくさんの我慢をしてきました。あともうちょっと我慢、こんな言葉をこの一年間聞き続けてきましたが、感染は終息するどころか、とどまる所を知りません。
我慢はもうしばらく続きそうです。コロナのことを考えずに自由に行動できる日々はいつ戻ってくるのでしょうか。早く日常を取り戻すためにも、ここで緩まず、一人一人が意識をより引き締めることこそが、私たちが今やるべきことなのでしょう。
参考記事:
16日付 読売新聞(愛知14版)1面 :愛知、埼玉、千葉、神奈川適用 まん延防止20日から
16日付 朝日新聞(愛知14版)1面 :まん延防止 4県追加へ