コロナ禍でのリアルな大学卒業式 

3月も終盤に差し掛かり、出会いと別れの季節を迎えました。別れの一大イベントといえば「卒業式」。昨年は中止や縮小を打ち出す学校が多く、当時の卒業生は心残りがあったのではないでしょうか。そして今年、コロナ禍という異例の状況下、各々の学校が独自の工夫を凝らして、卒業式が開かれています。

豪華な式典で有名な近畿大学。お笑い芸人やアイドルなどを招き、まるでコンサートのような入学式は毎年注目されています。一方の卒業式ではゲストスピーカーが登場し、堀江貴文さんや又吉直樹さんなどの著名人が参加することで有名です。今年の卒業式は各学部の代表者のみが出席。他の学生は卒業生総代の頭に取り付けられた小型カメラの映像を通して、オンラインで参加しました。

京都女子大学では昨年度の卒業生を対象にした「1年越しの卒業式」が行われました。緊急事態宣言が解除されたこともあって、教職員の式を開いてあげたいという熱い気持ちから、急遽開催を決定。記念品は手作りで準備したそうです。

さて母校、同志社大学。3月20日から22日まで、京田辺キャンパスにて卒業式が続いています。感染症対策のため学部で時間が分けられているためです。

2020年度同志社大学卒業式、開始20分前の様子。人数はかなり少ない印象。/3月20日/筆者撮影

 

同志社大学公式HPから。密を避けるため人数調節をしている。/筆者撮影

卒業生の一人として筆者も実際に参加してきましたが、人数はかなり少なかったです。4年前の入学式では満席だったデイヴィス記念館も空席が目立ち、用意されていた席の4分の1ほど(約300名)しか埋まりませんでした。学位記や記念品などは父母の住所宛に発送されるので、持ってきたのは財布とスマホだけという学生を多く見かけました。式の内容は簡素化され、40分ほどで終了しました。速やかに解散するために制限時間が設けられ、合計で2時間ほどしか居られませんでした。

「卒業式だけど、何か物足りない気がする」

小学校から高校まで経験した「ふつうの」卒業式が、どれだけ恵まれていたのかを実感しました。「式典なんて面倒だから参加しなくてもいい」「人生の節目だからって、正直どうでもいい」と言い張っていた過去の自分を戒めたいです。

参加する意義とは、お世話になった教職員や両親、親しくしてくれた友人など、一人一人に感謝の気持ちや別れの言葉を、面と向かって伝えることだと思います。再会が叶わなかった友人、先輩、後輩も多く、それ故に物足りなさを感じてしまいます。

デジタルネイティブなZ世代の筆者ですが、オンラインやSNSだけでは満足できません。新型コロナがいつ収束するか分かりませんが、縮小してでも式典は開催してほしいと願っています。

参考記事:

21日付 朝日、読売、日本経済新聞朝刊 新型コロナウイルス関連記事