新型コロナ 響かない政治家の言葉

私の大学は、先週で講義が終わりました。今週からは本来、テスト期間ですが、コロナ禍でほとんど全てレポート提出に代わりました。今は膨大なレポート課題に追われています。それでも、一人で黙々とパソコンに向き合うのは疲れるため、テレビを見たり、音楽を聴いたりとストレスを適度に解消しながら、課題に取り組んでいます。

今日、課題の息抜きにテレビをつけると、衆院予算委員会で論戦が交わされていました。

場面は、立憲民主党の辻元清美議員が、東京オリンピックの開催について、「次はGOTOオリンピックになりやしないか」とGOTO事業継続にこだわった菅政権の姿勢に重ねて批判したところです。その後、辻元議員はオリンピックの開催に関して、「色々なシミュレーションをしていると思うが、無観客も検討しているのか」とただしました。これに対して、橋本聖子五輪相は「春までの状況を踏まえしっかり検討する」と発言。菅総理は「先ほど橋本担当相が答弁した通りだ」と述べるにとどめました。

ただ、気象庁の予報用語やNHKの放送用語によれば、春は基本的に3月から5月までを指すようです。すなわち、橋本五輪相は具体的な検討時期を示さず、明確な回答を避けたということになります。菅総理に関しても同様です。今国会では、閣僚に回答を任せる場面が度々みられます。IOCなど、様々な事情があって、はっきりと言えないことがあるのは分かります。それでも、もう少し、積極的にメッセージを発信してほしいと思います。原稿を淡々と読むだけではなく、自分自身の言葉で語ってほしいです。力強いメッセージは国民に響くはずだと信じています。

最後に、もう一件気になるニュースを見ました。自民党の衆議院議員が緊急事態宣言下、飲食店やクラブを回り、23時まで飲酒したという内容です。政治家は自由に飲食し、国民には我慢を強いる。こういった行動によって、国民は、「静かな会食をしましょう」と呼びかける政治家や政府への信頼を失くしていくのです。

そもそも、この国の主権者は国民です。政治家だから、偉いわけではありません。政治家はあくまで国民の代表者であるだけです。政治家の皆さん、この認識が薄れているのではないですか。国民の代表者らしく、模範となる行動を常に心がけてほしいと切に願います。

参考記事

朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞

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