コロナの感染者が減りません。今朝の新聞では、東京都の新規感染者は563人でした。重症者は64人。これ以上増えないことを祈るばかりです。
さて、私事ですが、先週ようやく卒業論文を書き終えました。今日は、執筆の際にお世話になった中央大学の図書館のコロナ対策について紹介したいと思います。
この写真をご覧ください。
資料検索用のパソコンのキーボードとマウスに食品包装フィルムがかけられています。手前の注意書きには、「キーボードとマウスの上面を覆うようにラップをおかけください。外したラップは机の下にあるゴミ箱に捨ててください」とありました。
すべてのパソコンが覆われており、近くには普段台所で見かけるラップ箱が置いてあります。画期的な感染症対策だと思いました。また、入り口にはビニール手袋も置いてありました。私が図書館を利用したときには利用している人は見かけませんでしたが、手袋をしていれば、より安心して利用できると思います。
私は都内の別の大学に通う妹がいますが、そこの図書館にはこのような対策はされていないそうです。
公共図書館でも同じような取り組みを実施しているところがあるかもしれませんが、私がいつも利用している地元の図書館では、ビニール手袋や食品包装フィルムなどの用意はありません。
中央大学図書館の対策は、独自のものなのでしょうか。日本図書館協会が発表している、コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインを熟読してみました。
以下の記載がありました。
・他者と共有する物品やドアノブなど手が触れる場が最小限になるよう工夫する。特に、高頻度接触部位(サービスカウンター、テーブル、椅子の背もたれ、ドアノブ、電気のスイッチ、電話、キーボード、OPACやPCのマウス・キーボード、タブレット、タッチパネル、蛇口 、手すり、エレベーターのボタンなど)に注意する。
・パソコン等の物品の消毒を定期的に行う。
・可能であればキーボードカバーをかけ、利用者が変わるごとに消毒等を行う。
食品包装フィルムをカバーとして利用することを考えたのは独自の取り組みでしょう。それでも、他者と共有する物品には注意をするように、そして可能であればパソコンのキーボードにカバーをかけることが書かれてありました。
このガイドラインは公共図書館に適用することを想定しているそうです。食品包装フィルムはコストがかかることだとは思いますが、プラスチック製のカバーなどを用意して、アルコール消毒をしやすいような対策を取ってもいいのではないかと思いました。
緊急事態宣言下で、今年は多くの図書館が一時閉館に追い込まれました。資料を閲覧できず頭を悩ませた人が多かったと思います。私もその一人です。
コロナとはこの先も付き合っていかなければなりません。各自の工夫を共有して、誰もが少しでも安心して利用できる場所にしてほしいなと思います。
参考記事:
23日付朝日新聞朝刊14版△30面(社会)「重症者620人最多」