中国の「埋め立て完了」。日本は何をすべきか。

中国外務省は30日の定例記者会見で、中国が南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島で進める岩礁の埋め立てについて、「完了した」と述べました。さらに、今後、「次の段階として、必要な民事、軍事の関連施設建設を進める」と強調しました。これは、本格的にスプラトリー諸島を軍事的に利用するということです。

これに対し、米国やEU主要国は会談時にけん制するなどしましたが、効果はありませんでした。フィリピンは批判をしつつも、それに加え、周辺にインフラを整備し、対抗することを表明しています。

中国は、自国の計画を止めることもなく、進行しています。米国やEUの批判にも屈しないことから、今後も続けることになるでしょう。そうすれば、フィリピンや周辺諸国は新たな軍事的な対策を確実にとることになり、緊張がより高まると考えます。日本はどのようなことができるでしょうか。フィリピンのインフラ整備への資金協力についてどのように考えますか。それ以上のことをすべきでしょうか。緊張を高めない方法というのは残されていないのでしょうか。

参考にした記事:

7月1日付読売新聞朝刊(13版)国際面「中国埋め立て完了」