レジ袋有料化になって思うこと。

レジ袋が有料になってから、1ヶ月が経とうとしています。過ごしてみて正直に思ったのは「めんどくさい!」でした。

プラスチックゴミ汚染の問題については、重々承知しており対策を講じなければならな
いことは分かっているものの、消費者として、またアルバイトとして販売する立場としても手間が増えたように思えます。

私の勤め先のケーキ店でも有料化になりました。まず、袋をつけるかつけないかお伺いしなければなりません。サイズによっても料金が変わるので、短い接客時間に考えなければいけないことが増えました。

また、袋を買わずケーキを箱だけで持って帰ったり、小菓子をそのままかばんに入れていかれたりする方を見ると、崩れないか少し心配に思います。スーパーで働く友人は、有料であることを知った客が、買う直前でキャンセルするため、戻しに行く手間が増えたと話していました。

また、消費者として以前よりも大きめなかばんや別のバックをもち歩く負担がありますが、それだけではありません。以前は貰える袋を犬の糞を処理するなど二次利用していましたが、その機会が減ったので新たに買う必要が出てきて逆に不経済な印象があります。

経済産業省のホームページでは、レジ袋有料化の目的について「普段何げなくもらっているレジ袋を有料化することで、それが本当に必要かを考えていただき、私たちのライフスタイルを見直すきっかけとする」としていますが、ネット上では実際の削減の効果を疑問視する声があり、有料化をやめてほしいという意見さえ見受けられます。

一方で、私自身、確かにプラスチックゴミに関して考えるきっかけになったことがあります。それは、コロナ渦でゴミの量が増えたことです。

テイクアウトやデリバリーの需要の高まり、また衛生面の配慮により以前よりもプラスチックの需要が増えました。たとえば、スーパーのお惣菜コーナーです。以前はそのまま商品を置いていたのが、今では一品一品梱包するようになり、デリバリーの需要が増えたことで梱包をより厚くする必要が出てきています。また、マスクの消費が高まっている分、道端に使い捨てマスクが転がっているのを目にする機会が増えました。

まだまだコロナウィルスの感染状況には油断ができません。その一方で、環境の汚染については以前と変わらず、社会全体の得失もにらみながら考えていかなければなりません。

参考記事
27日付 朝日新聞朝刊 「プラ一括回収 「脱依存」進める契機に」