私は世代間の分断を許さない

東京都内で23日、新型コロナウイルスの感染者が新たに366人確認されました。すでに都内の感染者数は累計で1万人を超え、小池百合子東京都知事が、23日からの4連休は不要不急の外出自粛を呼びかけるなど、緊張感が高まっています。

連日、ニュースは、新宿や池袋などの「夜の街」に焦点をあて、ホストクラブやキャバクラの関係者の感染を強調します。そのことが影響しているのでしょうか。

先日、飲食店を利用したときのことです。店員の案内をうけ、カウンター席へ。その店では、ソーシャルディスタンスを守るため、隣と1席ずつ間隔を空ける工夫がされていました。私の左隣には、高齢者の人たちが座っていました。私が着席するやいなや、隣から小声で「若者だよ。危ないよ。帰ろう」との声が。その後、彼らはすぐに席をたち、店を後にしました。万が一の感染を恐れたのでしょう。その気持ちは分からないでもありませんが、コロナ前の生活とは一変し、若者として警戒されることに寂しさを覚えました。

一方で、若者も、高齢者を過剰に批判してきたことは否めません。新型コロナウイルスが流行し始めた際、大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号に乗っていた高齢者の方々に、「若者に迷惑をかけるな」「若者は自粛しているのに、高齢者は自由気ままに過ごして、何をしているのか」といったコメントがSNS上で散見されました。

若者の中には、年金問題などをはじめとして、社会的に不遇に扱われているという不満もあります。そういった対立構造が、今回のコロナウイルス問題で顕在化したと考えています。

しかし、コロナウイルスを収束させるには、高齢者、若者を問わず人々の一致団結が必要不可欠です。どちらかが悪いというわけではありません。若者も、高齢者も、コロナウイルスにかかりたいと思う人などいないはずです。コロナが収まるまで、もうひと踏ん張り。そして、今日まで、外出自粛やマスク着用など、感染拡大防止に協力してきた自分に拍手を。皆で、協力すれば、必ず明るい未来が待っていると信じています。

参考記事

朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞 新型コロナウイルス関連記事

 

編集部ブログ