オンライン授業、テレワーク、Zoom飲み。様々なところでオンライン化が進み、2か月が経ちました。「オンラインって便利だけど不便だ」。矛盾していますが、これが友人との会話で出た率直な感想です。皆さんは、どのように感じているでしょうか。
本日の読売新聞朝刊「オピニオン」のテーマは「在宅勤務」。子供の様子をみて仕事が出来ると好意的な声もあるなか、「会議ではイライラする」「仕事と私生活のメリハリがない」など否定的な意見もありました。
特にリモート会議に関しては、不満を抱く人も多いようです。オンライン上で話せるのは常に一人。これが思っていた以上にやっかいです。議論が白熱するほど、同時に話し出すことが増え、流れが止まる。相手の息遣いが分からず、発言を躊躇する。このようなことが、筆者が参加するZoomゼミでもしばしば生じています。オンラインで議論を深める難しさを実感しているところです。やはり、対面で話し合う方が効率的で生産的なように思います。
テレビ会議の様子(朝日新聞DIGITALより)
しかし、冒頭で述べたように、便利な面も勿論あります。筆者にとっては、往復3時間の通学から解放されたことが一番の嬉しい変化でした。また、東京大学教授山口慎太郎氏は次のようにテレワークのメリットを述べています。
会社での時間に縛られないで済むとなると、女性の働き方の選択肢が広がるでしょう。男性も育児、家事に参加しやすくなります。
男女ともに子育てをしやすい社会作りにおいて、テレワークは大きな役割を担っていきそうです。
アフターコロナの社会。求められるのは、依然として職場勤務を維持することでもテレワークに移行することでもないと思います。全社員が、置かれている状況や仕事のやり方に合わせて、職場と在宅、どちらも柔軟に選べる働き方改革ではないでしょうか。
今後、テレワークがどのように社会に組み込まれていくのか。注目です。
参考記事:
14日付 読売新聞朝刊(東京12版)7面(言論)「あすへの考 新型コロナ 迫られる変化 今こそ家族に優しい社会へ」
同日付 読売新聞(東京12版)20面(投書)「気流 オピニオン在宅勤務」
2020年5月24日 朝日新聞DIGITAL「仕事で『会う』意味とは?工夫や将来像を専門家に聞く」