ウチの当然、ヨソの唖然

185億円、3億円8000万円、18年間、5選…..。
これは、FIFAこと国際サッカー連盟に関する数字ですが、一体どれが何の数字か検討がつくでしょうか?
まずは、185億円。これは、放送権の不正受注や、2010年の南アフリカでのワールドカップ招致への資金工作、会長選への資金工作などをはじめとする数多くの汚職で生み出された不正なお金の総額です。数日前にこの事件によって、アメリカでFIFAの幹部17人が一斉に起訴されて、世界のサッカーファンをはじめ、多くの人を驚かせました。
次に、3億円8000万円。これは、FIFAの会長ゼップ・ブラッター氏の年収と言われています。
そして、18年間。これは、ブラッター氏が会長の座を独占していた年数です。
最後に、5選。ブラッター氏は、会長選で勝利した回数です。投票には、加盟している209協会が参加します。ブラッター会長は、投票数ではアリ氏に勝利したものの、当選に必要な3分の2に届かず2回目の投票が行われました。しかし、ここでアリ氏が辞退。5回目の会長就任となりました。汚職問題の責任を取って辞任かと思いきや、選挙に出馬、当選となると、FIFAとはどういう組織なのか不思議に思うばかりです。
ここで、過去の会長選の結果を調べてみると、1998年に行われた1回目の選挙では、今回と同様に1度の投票では決まらず、2度目の投票前に対立候補のヨハンソン氏が棄権。2002年に行われた2回目の選挙では圧勝をきめますが、2007年の3回目の選挙では対立候補が出ず無投票で3選。2011年に行われた4度目の選挙でも、対立候補のハマム理事長が立候補を辞退するといった経緯があります。5回の選挙の中で、無投票が1回、今回で他候補者の辞退が3回目となると、裏で何らかの力が働いているのではないかと疑ってしまいます。
18年間、多額の年収をもらい、185億円にも及ぶ不正を容認してきたブラッター氏。こんなにも長く会長の座に居座っていれば、誰よりも組織の内情を知っているはずですし、人脈も広い。閉鎖的な組織で不正が起こることも当然のような気がします。組織としての信頼を失い、会長支持派と反対派の分裂が顕著になってきた今、ブラッター氏はどのような改革を進め、サッカー界を良くしていくのか目が離せません。

参考記事 朝日新聞(東京14版)総合2面 「FIFA 疑惑スルー」

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