「おうち時間」を前向きに

前回、あらたにすを執筆してから約3週間。日本を、そして私たちを取り巻く状況は今もなお刻々と変わっています。政府は、7日に7都府県に、そして16日には全国に緊急事態宣言を出しました。日本全土で外出自粛が求められています。

筆者の大学は、5月授業開始予定です。その頃には、元気に友人と再会を喜べるように。

と3週間前は記事を結びましたが、残念ながら、再会の見通しは立ちません。春学期の授業も全面的にオンライン配信されることが正式に決定しました。通学することなく卒業する可能性もゼロと言い切れないのが現実です。

最悪の事態を回避するためにも、不要不急の外出をしないことが、今私たちに出来る最も有効な予防策です。筆者も家を出るのはスーパーへの買い出しのみ。一日中家で過ごす毎日です。ですが、それなりに充実した「おうち時間」を見つけつつあります。

取り入れているのは、YouTubeのエクササイズ動画。20分から30分のプログラムを、スーパーに行かない日は午前午後の2回、行く日は午後に1回と決めて実践しています。運動不足の解消になり、時間を持て余すこともなくなりました。よく寝て、よく食べて、よく動くという本当に健康的な生活を送っています。

私たちは恵まれた時代に生まれました。家を出なくても出来ることはたくさんあります。スタジオやジムに行かなくても、YouTubeには多くのダンスやエクササイズの動画があります。アマゾンプライムなどに加入すれば、映画も見られます。画面越しではありますが、友人と話すことも。

もちろん、エクササイズはインストラクターから直接習う方が、映画は映画館で見る方が、友人とは直接会う方が良いに決まっています。しかし、出来ないことばかりに目を向けてはストレスがたまる一方です。探したら、いくらでも自分にあった家での過ごし方を見つけられると思います。

また家だからこそ、オンラインだからこそ出来ることもあるはずです。持ち運ぶには重い分厚い本を読むことも、地方にいる友人と繋がって飲み会が開けるのも、芸能人がSNSでプライベートな一面を見せてくれるのも今だからこそです。

外出自粛で「〇〇も出来ない」と悲観的に捉えるのではなく、おうちでは「〇〇も出来る」とポジティブに考えること。それが、「コロナ疲れ」に陥らない秘訣だと感じる今日この頃です。

参考記事
18日付 朝日新聞朝刊(東京14版)1面「天声人語」