突然ですが、皆さんは毎日しっかり朝ご飯を食べていますか? 朝食は丈夫な身体を作るだけでなく、脳にエネルギーを供給して一日の生活リズムを作るための役割を果たします。いわば、一日のスタートは朝食から始まります。
ところが、今日の朝刊の記事では、文部科学省が「早寝早起き朝ごはん」国民運動を始めて10年が経ったにも関わらず、朝食を食べない子の割合は増加傾向にあると言います。この意外な事実を知り、毎日こんな生活をしていると想像するととても残念でなりません。
私が小学校時代を過ごしたフィリピンでは、日本の学校と違って朝8時半に教室に着かなければならず、朝食を食べずに登校する生徒が多かったです。そんな空腹な生徒たちを満腹にするために食堂や売店が朝早く開店し、そこで毎朝、パンやお菓子、ハンバーガーを買って授業が始まる前に食べるのが当たり前でした。
記事では、高知県の高知市立第四小学校が月に1回朝食会を開催し、福岡県のある公立中学校が週2回、希望する生徒にバナナやパンを提供する取り組みを行っているそうです。
こういった試みは、生徒たちの空腹と心を満たすだけではなく、経済的に苦しい家庭にとっても大きな手助けになります。食卓の貧困で苦しむ生徒たちを救うためにも、これらの活動が全国的に展開されていくのを期待しています。
31日付 朝日新聞朝刊 13版 31面 教育 「学校では朝食 おなかと心満たす」