消えない黄色の光

青くライトアップされた本部ビル。点々と灯る黄色い光が、平和への取り組みを諦めていないことを教えてくれます。

国際連合の創設から、24日で70年となります。これを記念して、昨日から世界各地の名所200か所以上でブルーのライトアップが行われています。日本でも東京スカイツリーや札幌市の時計台などが、国連の旗を思わせる深い青に染まりました。

そもそもどんな想いから作られた機関であったのか。70年、といえば、今年は戦後70年目の節目でもあります。授業で使った条約集を読み返してみると、憲章の序文には「われらの一生のうちに二度までも言語に絶する悲哀を人類に与えた戦争の惨害から将来の世代を救い」という一節が。国際連合を創設したのは、二度も戦争の惨禍を味わった人々でした。この機関は、反省という言葉では到底足りない想いでできています。

国連に関わる最近の記事は、「安保理 再び機能停止」「米露 新たな冷戦」など、ネガティブなものばかり。しかし一方では、今でも多くの機関を派生させ、平和の実現に取り組んでいます。本部ビルの黄色い光が灯る限り、見守る私たちが初志を忘れてはいけません。

<参考記事>
10月25日付 朝日新聞朝刊14版 1面『国連70年 青に染まる世界』
10月24日付 読売新聞朝刊14版 7面『安保理 再び機能停止』

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