一気呵成ではないですか。

私は長期休みの宿題を先延ばしにして、後で後悔するタイプです。最終日に慌てて取りかかる一気呵成型の私としては、ひといきに仕事を成し遂げることは重要だと思います。でも、計画的に取り組むほうがじっくり考えられるので取りこぼしが少ないでしょう。

21日、自民、公明の与党協議で新しい安全保障をめぐる法制の大枠が決まりました。国際貢献で他国軍に後方支援するための恒久法「国際平和支援法案」の国会承認について、自民党は公明党に配慮しました。そして27日午前(日本時間同日深夜)、日米両政府は、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)について18年ぶりの改定で合意しました。

今日、28日(日本時間同日深夜)には日米首脳会談が行われます。戦後70年を迎える節目の年、安全保障と経済の両面で日米同盟を一層強化することを確認します。国際会議への出席などを除いた首相の訪米は2013年2月以来。今回のような形で首相が米国を2度以上訪問するのは小泉純一郎首相以来です。

私は、日米合意を急ぐあまりの早期決着が国内の議論を置き去りにしていると感じます。また安保法制の内容がまだ決まっていないようにも映りました。国会で話し合い、与野党で議論を尽くした上で、政府としてアメリカと交渉し、新しいガイドラインをつくるべきでした。ところが、実際は十分に話し合われていないまま今日に至りました。日米首脳会談を終え、政府は与党合意をもとに5月中旬にも関連法案を国会に提出する予定です。

私が要望するのは次の3点です。「これからの国会審議において『首脳会談で公約したから』という理由で首相の考えを推し進めないこと」「結論ありきの行動にはしないこと」「国民の安全を第一に優先すること」

みなさんは、私の要望にたいしてどのように考えましたか。
27日付読売新聞夕刊(東京4版)1面「日米防衛指針 今夜合意へ」
27日付日経新聞夕刊(東京4版)1面「安保法制 午後に合意」
28日付各紙朝刊 日米防衛協力のための指針改定 関連記事