【特集】京アニと真剣に向き合った3日間。

7月18日、京都アニメーション第一スタジオの放火事件が発生しました。同社社員69人のうち35人が死亡、34人が負傷。アニメ界だけでなく、日本全国でトップニュースになりました。

そして事件から2ヶ月後。発生時に比べると、メディアで見る機会は明らかに減りました。しかし、現地の様子はどうなっているのでしょうか。その疑問を解消するため、3日間京アニと真剣に向き合いました。

Day1 ~衝撃の現場~

事件からちょうど2ヶ月が経った9月18日、京都市伏見区にある第一スタジオへ向かいました。最寄りの京阪六地蔵駅を降りると、周りは一軒家とマンションが並ぶ住宅地。Googleマップを使って、草をかき分けるように進みました。すると、囲いのある建物が。それを見た瞬間、「えっ」と声を上げてしまいました。

 (京都アニメーション第一スタジオ/筆者撮影/9月18日/京都市伏見区)

 

正直に言うと不気味でした。未だに黒い煤のようなものが残り、元の状態が想像つかないほどでした。また驚いたのは、スタジオから半径5m以内に一軒家が数軒建っていることです。そのため、消防車や救急車が何台も入るスペースはなく、救助も大変だったと思います。

そして、スタジオに向かって一礼した後、周辺を歩いていると、こんな張り紙が数枚ありました。

(張り紙/筆者撮影/9月18日/京都市伏見区)

これを見た瞬間、事件後の様子を見に来る人、メディアが大勢駆けつけた様子が思い浮かびました。連日知らない人が自宅の前にいるという恐怖。何度も取材されるのではないかという緊張感。近隣住民の思いが、最後の一文に詰まっています。単なる好奇心で行くのではなく、京アニに敬意を表し、マナーを守ることが大事だと感じました。

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