「偽ニュース」拡散に懸念。
(読売新聞朝刊 2019年9月19日掲載)
とある。
他の情報媒体を見ても、同じようなニュースが連日報道され続けている。
スマートフォンやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の爆発的な普及を遂げてから、私たちの生活は昨今「SNS」と「メディア(情報媒体)」との距離が非常に近くなっており切っては切り離せない関係になってきた。何があっていて、何が間違っているのか。自分の中で判断基準を作り、自分自身で判断しなければならない時代に突入している。
自分自身で対応できる人材を育てる施策はもう既に始まっている。
「インターネットの投稿を読み比べよう」という単元を6年生で新設したのは東京書籍。高校野球をテーマに「延長13回 232球投げ抜いたエース」と題した架空のニュースと、ネット上に投稿された11件の意見を題材にした。児童には、書き手の立場や主張を確認し、議論の流れを整理する。読み手を説得するための工夫を話し合う。ネット上の議論への参加について考える。自分の意見を文章にまとめる…といった活動を促している。
(読売新聞朝刊2019年9月19日くらし教育欄掲載)
とある。
筆者は大学3年生だが、学生の頃は教科書にこのような単元はなかった。幼い頃からきちんと「情報の扱い方」を知っておけば、昨今問題になっている炎上、ネットいじめ、ソーシャルハラスメント、フェイクニュースを事前に防ぐことができるだろう。しかし、実践的な教育は進化させるも必要だと感じる。情報社会、技術は日々進化していて、昨日まで問題になっていなかったものが今日問題になっていることもあり得るからだ。
私はゼミ活動で、小・中学生にSNSの先生役としてネットモラルの特別授業を行なっている。その現場で感じることは、学生の周りにいるアプリケーションやSNSは、目まぐるしく変化しておりそこに対応しなければ問題解決には繋がらないと感じる。そして、先生・教師、そして保護者が子供達が夢中になっているアプリやSNSの仕組みを理解しきれないという声も聞くのだ。
例えば、
小学生がTikTok(動画投稿サイト)に夢中になっていることはご存知だろうか?
そもそも、TikTokというアプリケーションがどのような仕組みなのか知っているだろうか?
学生と同じくらい正確に理解し、使いこなせる「大人」はどれくらいいるだろうか。そう多くはないと感じる。文部科学省は子供達の流行をきちんと捉えて、教科書や教育カリキュラムも日々変えていかなければならないだろう。まずその仕組みづくりを整備していってほしい。
引用:2019年9月19日読売新聞朝刊