カバンの中に、あなたの命を守るものは入っていますか?
携帯トイレ、ラジオ、笛、手ぬぐい、充電器、食料・・・。いざという時のために、私は12の防災グッズをポーチに入れ、カバンの一番下に忍ばせるのが習慣になっています。
▲防災ポーチの中身。4月22日、筆者撮影。
今年2月、筆者が参加した河北新報社のインターンでお世話になった防災教育室の大泉大介記者(47)に常備している防災ポーチを見せてもらったことがきっかけで持ち歩くようになりました。東日本大震災を経験しているその記者は、いつどこで被災しても生き延びられる備えだと言っていました。
今朝の朝日新聞にも、「平時からの備えがないと非常時に対応できない」と述べられていました。もちろん自宅に水や食料を備蓄するのも大切ですが、それは、生き延びてこその発想です。自分の命は自分で守らなければならない発災時の備えを怠っている人が多いように思います。普段から防災グッズを持ち歩くことは非常時に必ず役に立つと思います。
「備えているかどうかは確かめられない」。だからこそ、大泉さんは一人ひとりに会って直接防災ポーチの大切さを訴えています。私自身も、大泉さんの常備していた、手ぬぐいや氷砂糖を入れた年季の入った防災ポーチを見て、用意することを思い立ちました。
日本防災教育振興中央会代表の仲西宏之さんが書いた『震度7の生存確率』によると、食料、笛、手ぬぐいは最低限携帯すべきだそうです。食料は、カロリーメイトを非常時のエネルギー補給として勧めていました。笛は、倒壊家屋の下敷きになったり、エレベーターに閉じ込められたりして、自分の姿が救助者から見えない状況になった場合に存在を知らせるためです。手ぬぐいは、止血するためや、マスクの代わりにして使えるそうです。私は、仙台で買ったお気に入りの手ぬぐいを忍ばせています。
コンビニや、100円ショップですぐに用意することが可能なものばかりです。いつどこで起こるかわからない災害に備えて、まずはこの3点から持ち歩いてみませんか?
参考記事:
22日付 朝日新聞(東京13版) 6面「南海トラフ地震 地域に即した対策急げ」