私は眠ることが好きです。翌日の朝に部活動や授業が無ければ、必ずと言って良いほど12時間程は寝てしまいます。
「眠っている時間がもったいない。」
一方である友人は睡眠という「何もできない」時間をできるだけ短くし、活動していたいと語っていました。
睡眠スタイルは人それぞれです。皆さんは1日に何時間寝ているでしょうか。
本人の睡眠時間が短いという調査結果がでました。経済協力開発機構(OECD)がまとめた睡眠時間の国際比較で、日本は最下位の7.4時間。それに対して中国は9時間、米国は8.8時間でした。
現在多くの企業が働き方改革を行い、残業に対する規制の強化も進んでいます。しかし、就職活動のOBOG訪問で残業についての話題になると、「苦しさ」を訴える声をよく聞きます。残業が規制され業務時間が減る一方で、業務量は変わらないためです。減った時間内で以前と同じ量をこなすことが難しく、結局自宅で仕事をすることも少なからずあるということも耳にしました。
もちろん、効率性を求める個々人の努力は必要です。しかし、人手不足が深刻化する中で、個々の努力に頼り従来の量と質を保ち続けるのは限界があります。人の力のみに頼るのではなくAIの導入など機械の力もさらに活用し、人々が十分に休息をとることができるシステム作りも同時に必要なのではないでしょうか。
睡眠不足による日本の経済損失は15.4兆円に上るという米シンクタンクの調査結果があります。睡眠時間を削った上で損をする。というのは、不合理なことです。
健康を守りながら、効率性を求めることは今後の重要な課題になると思います。
参考記事:
14日付 朝日新聞朝刊(大阪13版)7面(オピニオン)「眠れていますか?」