皆さんは効果あった?

何の話かと言えば、初等英語教育の話です。今の大学生は小学生の頃から学校の授業で「英語」「英会話」を学んできたと思います。その授業、効果ありましたか?

19日付けの朝日新聞夕刊の社会面「葦 夕べに考える」は「小学校英語の功罪」。2020年をめどに、小学校5年生から英語を正式な教科に、という方向で議論が進んでいるなか、それでは「英語が使える日本人」は増えない、と警告を発する元文科省官僚がいる、という話です。菅正隆・大阪樟蔭女子大学教授、前職は文科省の教科調査官で、11年度に始まった小5からの「外国語活動」の必修化の旗ふり訳でした。そんな彼が、今では警鐘を鳴らすとは、いったいどんなことがあったのか。

文科省を退官後、年間100近い中学校をまわって外国語活動の功罪を聞いてまわると、「中学入学段階で英語嫌いになっている人が多い」「出身中学校によって学力格差が大きい」と言った話ばかり。「人前で堂々と話せる子が増えた」という前向きな声は少数派だったそうです。彼は言います。「結局、小学校英語は成功だったのかどうか分析ができていない。こんな状態で教科化に突き進むのは危うい」

教育改革は、「少し試してみよう。試してうまくいったら実践しよう」というのが難しく、「やってみないと分からない」という側面も強いものです。では、あらたにすで検証しようではありませんか。小学校英語教育、いかがでしたか?

「私」に合っていたかという、ごく個人的な話で言えば、私は合わなかったなと思います。私の小学校では、英会話は簡単な会話を丸暗記して、周りの人と言い合いっこするというものでした。先ほど「丸」暗記と言った通り、その単語がどういう意味なのか、単語はどんな順番で並んでいるのか、という話はされず、ひたすら丸暗記。習い事で英語をしていた人はすらすらと読む一方で、予備知識ゼロ、引っ込み思案な私には中々きつい授業でした。小学校でついたある種の劣等感のようなものは、中学に入って正式に英語を勉強し始めてからも消えず、今でも英語は一番の苦手教科です。

皆さんはどうでしたか?効果ありましたか?ご意見お待ちしています。

参考にした記事:19日付け朝日新聞夕刊(大阪4版)社会面「葦 夕べに考える 小学校英語の功罪」