今月から開催されるサッカーワールドカップ、2020年の東京オリンピックと、世界を熱狂するビッグイベントが目白押しです。そして、この流れにもう一つ巨大イベントが加わるかもしれません。
「2025大阪万博」
本日の日本経済新聞朝刊が今後の見通しを報じています。25年国際博覧会の開催国を決める博覧会国際事務局(BIE)は5ヶ月後に開かれます。日本と競っている国は、ロシアとアゼルバイジャンの2カ国です。6月13日から3回目のプレゼンが始まり、11月に総会で決定される段取りです。170カ国が総会での投票権を持っており、その多くを占めているのはアフリカ諸国。なので、アフリカの国々に魅力的なアピールをしなければ、開催権を勝ち取るのは困難になります。
日本で開催される万国博覧会は、これまでに5回を数えます。その中でも、1970年の大阪万博や2005年の愛知万博は、印象に残ってる方も多いのではないでしょうか。私は愛知県に住んでいましたので、万博には小学校の遠足や家族での見学などで何度も行きました。当時の雰囲気が、どのようなものだったかはよく覚えていませんが、国旗のバッジや万博限定の記念品は、今もなお大切に保管しています。
そもそも万博はなぜ開かれるのでしょうか。外務省の公式サイトによると、起源は紀元前のエジプトやペルシャでの国王即位祝典行事だそうです。この時代は、支配者が芸術品や衣服を民衆に披露する場、古代ローマでは戦利品や奴隷までも展示されていました。そして、ヨーロッパを中心にものを売買する「市」に、そして技術や物産の展示を目的とするイベントへ進化していきます。つまり、昔は財宝や戦利品を展示して、自分の権力をアピールしていたのが、平和の象徴として、世界中の人が交流できる場へと変化しました。
現在の構想は、大阪市湾岸部に「夢洲(ゆめしま)」という人工の島をつくり、そこで開催するというものです。画期的な案だと思いましたが、交通機関はどうするのでしょうか。島なので船で移動するのか、または新たに橋を建設して、車や電車が通れるようにするのか。まだ計画段階ですが、多くの費用がかかることは明確です。
日本招致が決まった訳ではありませんが、これからニュースでも大きく取り上げられることでしょう。またオリンピックの後に万博という流れは、1964年の東京オリンピック、さらに70年の大阪万博と、半世紀前と全く同じではないでしょうか!!
参考記事:
7日付 日本経済新聞朝刊 27面「2025万博 招致に挑む日本」