子どもの人権問題に警鐘を鳴らすノーベル平和賞

11日の3紙朝刊の1面はノーベル平和賞発表の記事が並びました。受賞者は女性や子供の教育の権利を訴え、最年少受賞となったパキスタン出身のマララ・ユスフザイさんと奴隷労働を強いられている児童を解放する運動を続けてきたインド出身のカイラシュ・サティヤルティでした。この投稿で二人が為した業績は詳しく紹介できませんが、ノーベル賞委員会は受賞理由を「全ての子どもがもつ教育の権利のための闘い」を挙げました。

女性や子供の教育を受ける機会が妨げられている社会、子供が強制的に労働に駆り出されている社会は現代の日本に住む私には全く想像もつきません。受賞者のお二人がノーベル平和賞に選ばれたことによって問題の外側にいる全世界の人々に惨状が伝わることとなりました。各紙がこのニュースを1面で取り扱っている理由は、物理学賞で日本人が受賞したこととわけが違うと思います。平和賞によってスポットがあてられている問題は未解決であり、途上国の子どもたちが持つ教育をうける権利に対する国際的世論が解決の糸口になるはずです。途上国の平和は地球に住む同居人である私たちの平和にもきっとつながるはずです。私たちに何ができるのかわかりませんがお二人の今後の活動を応援したいと思うと同時に平和に対する活動の火が他の途上国でも大きく燃え上がることを期待せずにはいられません。

政治的だと批判されることも多いノーベル平和賞。皆さんは今回の受賞についてはどう思いましたか?

 

 

【参考記事】

10月11日付 讀賣新聞朝刊(13版) 1面「マララさん平和賞」 3面「子どもの人権侵害に警鐘」社説「テロに屈しない少女への栄誉」

同日付    日本経済新聞(14版)  1面「ノーベル賞 マララさん」 国際2面「過激派拡大に警鐘」

同日付    朝日新聞(13版) 1面「マララさん 平和賞」