7月16日、自宅近くの子ども食堂に行ってきました。11時開始に間に合うように、ボランティアの方々は9時から調理を始めていました。この日が初めてだったこともあり、「どれだけの人が来てくれるのか」と代表の女性は不安を口にしましたが、そんな心配はすぐに吹っ飛びます。11時を過ぎると、一人で来る子や兄弟で一緒に来る子、家族連れ、さらには高齢者も混じり、終了の午後2時までで50人を超えました。小学3年生の女の子は「みんなと食べられて、おいしい」と笑顔を見せ、部活動帰りの中学生は「お腹がいっぱいで、苦しい」と満足そうでした。
今日の日経新聞にあった『大学生の「子ども食堂」』の記事には、教育学や栄養学などを生かして食事を提供したり、子どもと遊んだりすることで、学生の社会経験の場になっているとありました。筆者も同感です。そして、学生の専門分野が教育や食などと全く関係なくてもよいと思っています。
調理や子どもと遊ぶだけでなく、いすや机の設置や料理の説明書きといった会場づくり、食器の後片づけ、掃除など運営する上ですべきことは山のようにあります。次の開催が8月ということもあり「次は、夏休みの宿題を一緒にやりたい」という子どもやボランティアの声もありました。
今回は3人と少なかったですが、高校生も参加していました。進路に迷う子どもに、自分の経験を話すことで、一つの実例を示すこともできるでしょう。子ども食堂では、学生の経験や知力、体力を生かすことのできるのです。
子ども食堂に入りづらいと思う人もいるでしょう。筆者もそうでした。しかし、そんなことはありません。まずは一度、立ち寄ってみてほしいです。
参考記事
19日付 日本経済新聞 13版 29面 『大学生が「子ども食堂」』