年賀状の意味

 今年も後4日で終わり、新年を迎えることになります。そして、新しい年に変わらぬ厚情を、との気持ちを添える挨拶状として欠かせないのが年賀状です。それらは全国各地の郵便局に集められ、元日中に届けられるように配送されます。

  今日の朝刊で、東京都新宿区新宿郵便局の作業場を扱った記事を目にしました。作業場の写真には、職員が年賀状の仕分けに真剣に取り組み、彼らの周りには年賀状で満杯の箱がいくつもありました。

  私も、昨年末に年賀状の仕分けのアルバイトを経験しました。地元東京・亀有の郵便局に週4で通い、4~6時間ずっと立ったままの作業でした。立ちっぱなしで、ひたすら五十音順に年賀状を並べていく作業は単純であるだけに、それなりに疲れます。楽な仕事ではありませんでした。しかし、集中力が散漫になって区分を間違えたら、違う送り先に配送されてしまい、色んな人に迷惑をかけることになります。ですから、そこはグッと堪えて仕事に集中しました。

 今思えば、郵便局の仕分け作業に携わったことで、貴重な経験を得ました。あの労力があったからこそ、全ての年賀状が一人ひとりの家庭に無事に届けられたのですから。

  近年では、インターネットやスマートフォンで新年の挨拶を手っ取り早く済ませる人が多くなりました。そのため、年賀状への思い入れも薄くなってきたように感じます。新年の挨拶は年賀状に書くからこそ意味があると筆者は感じます。新年まであとわずか、皆さんも年賀状を書いてみてはいかがですか。

 28日付 朝日新聞朝刊 14版 7面 経済「年賀状の仕分け作業 大詰め」

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