変わる自転車交通ルール

通勤や通学、買い物など、日常生活に欠かせない自転車。そんな自転車の交通ルールが目まぐるしく変化しています。来年4月1日から一般の車やオートバイと同様に、自転車の交通違反でも反則金を納めれば刑事罰を科さない反則通告制度(青切符)が導入されることが決まりました。

 

主な反則金の額は

 

となっています。ただし、歩道通行が認められるケースもあります。

交通ルールを守っての歩道走行はこれからも認められますが、交通事故に直結するような危険な行為をした場合や警察官の警告に従わずに違反行為を続けた場合など、「悪質・危険な行為」は青切符の対象となるため注意が必要です。

 

青切符の対象となる違反は上記にとどまらず、113種類ほどあります。FNNプライムオンラインで紹介されていた違反対象の中で印象的だったものを2つ紹介します。

 

  • 乗車積載方法違反 反則金3000円

買い物袋をハンドルにかけ走行すること

 

  • 合図義務違反 反則金5000円

進路変更を知らせるときのサイン(進路変更や右左折の際に進む方向を周囲に知らせるハンドサイン)を怠ること

 

「まさかこれが違反になるなんて…」と思った方も多いのではないでしょうか。筆者自身も恥ずかしながら今回初めて知りました。

 

22年10月から既に自転車の交通違反に対し、赤切符が導入されています。一時停止無視や逆走など、他者に危険を及ぼしたり、警察官に悪質な運転をしたりしていると判断された場合、赤切符が切られてしまうかもしれません。その場合、刑事罰の対象となり、有罪判決が出た場合は前科がついてしまう恐れがあります。

 

取り締まりの強化に当たり、警察庁は「自転車を安全・安心に利用するために」(自転車ルールブック)を公表しました。下記のリンクからご覧いただけます。

https://www.npa.go.jp/news/release/2025/20250902001.html

 

「知らなかった」では済まされないからこそ、これを機に自転車の交通ルールについて再確認し、安全運転に努めたいものです。

 

 

参考サイト

FNNプライムオンライン 「違反いくら払う?自転車の取り締まり【しらべてみたら】」https://www.youtube.com/watch?v=n09Png6FvX8

 

警察庁 「『自転車を安全・安心に利用するために』(自転車ルールブック)の作成について」https://www.npa.go.jp/news/release/2025/20250902001.html

 

NHK 「自転車 交通違反『青切符』反則金額決定 来年4月1日から取締り」https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250617/k10014837111000.html

 

参考記事

9月5日付 朝日新聞朝刊 「ながら運転 踏切立ち入り ブレーキ不良 自転車3違反、即『青切符』」