花粉症でつらい思いをしている人はいませんか?筆者は毎年春になると鼻水が止まらなくなり、極端に目がかゆくなります。スギ花粉は4月中旬にかけてピークになるという報道もあり、先日ドラックストアで市販薬を購入しました。たくさん並んでいて、どれを買ったらよいか迷ったため、違いについて調べてみました。
まず筆者が今まで飲んでいた薬は久光製薬のアレグラです。テレビCMでよく見ますし、大手メーカーだったため服用していました。今回も購入しよう思いとレジに持って行ったところ、店員さんからある助言がありました。「同じ成分・分量でもっと安い薬がありますよ」。その薬は内容量が同等で数百円安いジェネリック医薬品というものでした。
ジェネリック医薬品とは新薬の発売から数年から十数年が経ち、成分の特許期間が満了した後、新薬と品質、効き目、安全性が同等であると証明されて製造された医薬品のことです。つまり、新薬と同じ有効成分を含む後発品なのです。また、新しい技術で味の改良や小型化が行われ飲みやすさが工夫されているものが多くあるのも特徴です。
アレグラは2013年に製造特許が切れたため、その後ジェネリック医薬品が多く発売されています。結局、買ったのは、マツモトキヨシのオリジナル商品である鼻炎薬です。見た目も効果も先発品と同等だと感じました。
ジェネリック医薬品は薬価が安いため、医療の質を落とすことなく、医療費の削減を図れると考えられます。23年の日本での普及率は販売数量ベースで80.2%、販売金額ベースでは56.7%となっています。厚生労働省は2029年度末までに販売金額ベースで65%以上にする目標を掲げています。見慣れないパッケージのジェネリック医薬品ですが、ドラッグストアに行った際は先発品と比べてみてはいかがでしょうか。
参考記事:
2024年 4月5日付 読売新聞オンライン ジェネリック医薬品「販売金額ベースで65%以上」に…厚労省、医療費抑制へ新目標(https://www.yomiuri.co.jp/medical/20240405-OYT1T50053/)