図書館の新しいかたち リサイクルで繋がる社会

先日、区役所を訪れた際に入り口付近で興味深いポスターを見つけました。


上京エコ リユース図書館のポスター

2025年4月2日 筆者撮影

 

京都市にある区役所や一部の施設には「エコまちステーション」と呼ばれる環境拠点が設けられています。このステーションでは「ごみの減量・分別・リサイクルの推進」「世界一美しい京都の実現」「環境教育の充実」「温暖化対策」の4つの柱を中心に事業が進められています。

上京区役所では1階西側玄関を入ってすぐに上京エコまちステーションがあり、古紙や使用済み電池の回収などに取り組んでいます。今回はその中でも目を引いた「上京エコ リユース図書館」を利用してみました。

ここでは再利用できる本が集められています。1回の持ち込み上限は1人10冊までだそうです。本のジャンルは幅広く、一般書籍だけでなく絵本もあります。持ち込まれた本はラックに並べられ、1人2冊まで自由に持ち帰ることができる仕組みになっています。また、利用者を対象にしたスタンプカードが発行されており、持ち込み・持ち帰りいずれの場合でも、1回の利用で1つスタンプを押してもらえます。スタンプを押すとエコグッズがもらえることを教えてもらいました。このシステムを利用できるのは上京区民に限定されていません。区外から訪れた人も可能です。

 

 

本が陳列されたラック

2025年4月2日 筆者撮影

 

「上京エコ リユース図書館」は、リユース、リデュース、リサイクルという「3R」の取り組み意識が高まる中、さらにごみを減らすために「ごみにせず、もう1回活用しよう」という発想から誕生しました。

今回が初めての利用となる筆者は、窓口へ本を2冊持ち込みました。名前や住所など登録は一切不要で、所要時間は30秒ほどでした。気軽に持ち込めるシステムです。

大学生になり本を読む機会が増え、自宅には読み終えた本が溜まっているのですが、ごみとして処分するのはどこかもったいないと感じています。今回紹介したような行政の取り組みなら、自分にとってはもう役割を終えたと思った本でも、誰かの手に渡って再び活用されます。さらにごみを減らすこともできます。

ごみ問題は時代や地域を問わず議論されてきた問題です。今回紹介したもの以外にも、観光地である埼玉県川越市では、オーバーツーリズムによるごみのポイ捨て対策としてスマートゴミ箱を設置し、京都府亀岡市ではごみ削減と資源循環への協力を市民に呼びかける目的から不用品の買い取り査定サイトを活用しています。

ごみ問題への新しいアプローチがみなさんの身近にもあるかもしれません。こういったサービスを活かし、環境問題について考えてみませんか。

 

参考資料

朝日新聞デジタル 「オーバーツーリズム対策に『圧縮』ゴミ箱 川越の商店街などが設置」https://digital.asahi.com/articles/AST2D0CXGT2DUTNB00JM.html?iref=pc_ss_date_article

朝日新聞デジタル 「その不用品、捨てるの待った! 京都府亀岡市が一括査定サイトを活用」https://digital.asahi.com/articles/AST1J4GY2T1JPLZB006M.html?iref=pc_ss_date_article

上京ふれあいネットカミング「ごみは誰かのパイプ役―つなげてやさしい『上京ecoリユース図書館』『東部まち美化リユース図書館』」https://www.kamigyo.net/public_html/spot/report/20230717/