突然ですが、皆さんは運転免許を持っていますか?4月1日からMT(マニュアル)普通免許の取得カリキュラムが変更されます。SNSではMT免許の習得が難しくなると心配する意見も見受けられます。どのように変わるのか。そしてなぜ変わることになったのでしょうか。
教習課程が変更されるとAT(オートマチック)限定免許を選択してもMT免許を選択しても初めはAT車向けのカリキュラムを行うことになります。そして確認テストに合格したらMT車の教習に進むことができます。新しい教習課程はAT限定免許の取得とMT車も運転できるための限定解除を一体化させたようなスタイルです。これまではMT免許を取得する際は初めからMT車で教習を受けましたがこれからは基本的にAT車になります。
AT車での講習が終了したあとは4時間程度の追加講習でMT車の操作を覚えることになります。しかし、AT車の運転もまだ慣れていない教習生が短い期間でMT車の発進、停止、坂道発進、クランクなどをの雲煙をマスターするのは難しいと思います。また、この4時間の中に路上教習はないため、仮に免許が取れたとしても実際に路上に出るハードルは高くなりそうです。
ではなぜMT車の講習制度が変わることになるのでしょうか。大きな理由としては、現在MT車を選ぶ人が激減し、新車の販売もスポーツカーの一部グレードぐらいしかないことが挙げられます。
昔はMTしかありませんでしたが、60年代にATが普及し、80年代まではATとMTが五分五分でした。しかし、91年にAT限定免許が取得可能になり、MT車は徐々に減っていきました。2000年に入るとAT車の普及率は9割を超え、今は99%以上です。
MT車はAT車よりも運転する楽しさを味わえると言われています。クラッチやシフトレバーを操作しエンジンの回転数に合わせてシフトチェンジをすることで、古き良き時代の運転の醍醐味を感じられるのではないでしょうか。筆者はまだ運転免許を持っていませんが、MT免許を取りたいと考えています。今後、教習所のカリキュラムがどのように変化していくのか注目したいです。