今年のインフルエンザの患者数は例年の3倍です。筆者も連日報じられるニュースを見て、感染症予防を徹底しています。なぜ、大流行してしまったのでしょうか。そこでインフルエンザ流行の歴史についても調べてみました。
厚生労働省によると1月6日から12日の患者数は17万2417人です。1医療機関当たりでは35人を超え、40の府と県で「警報レベル」に達しています。昨年末の23日から29日の一週間は現在の統計方法で取り始めた1999年以来最大となりました。
また、病院では病床がひっ迫しており救急患者の受け入れができない事態が発生しています。消防庁によると全国で起きた「救急搬送困難事案」は12日までの一週間で7768件です。これはコロナ禍に迫る深刻な水準です。
現在、拡大しているインフルエンザはA型の中でも10年前に大流行したpdm09という型だといいます。他のウイルスに比べ感染力が強く、以前の大流行から年数が経過していることもあり免疫を持っている人が少ないようです。
ところで、インフルエンザはいつ頃から流行しだしたのでしょうか。歴史は1900年代までさかのぼります。毎年の流行に加え、スペインかぜ、アジアかぜ、香港かぜ、ソ連かぜの世界的大流行もありました。なかでも1918年に発生したスペインかぜの死者数は全世界で2000万人から4000万人といわれ、日本でも約40万人が亡くなりました。
2020年には新型コロナウイルスが大流行しました。筆者はパンデミックが起こると世の中の情報が錯乱してしまうということを感じました。コロナワクチンに関する後遺症については今もなお議論が繰り広げられています。大規模な感染症はいつ起こるか分かりません。普段から手洗いなどの感染対策を徹底し、より多くの情報に触れ、何が正しいのか冷静に考えることが大切だと思います。
参考記事:
18日付 読売新聞オンライン インフルエンザの猛威続く、4週連続警報レベルに…「A型」ピークも「別型で感染再拡大の可能性」(https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20250117-OYO1T50047/)