20歳になるとすべての人が年金に加入します 年金ってどういう仕組み?

筆者はまもなく20歳になります。誕生日を迎えると日本年金機構から「国民年金に加入しました」という旨のお知らせが届きます。しかし、近年広がる年金不信により保険料を払わない若者が増えている現状があります。年金問題について考えてみました。

まず、年金には2つの種類があります。20歳になるとすべての人が加入する国民年金と、会社員や公務員が加入する厚生年金です。国民年金は毎月約1万7000円の保険料を支払います。学生などの収入のない人は免除や先送りをすることができます。そして、65歳から終身まで年間およそ81万円が給付されます。

一方で厚生年金はもらっている給料によって納める額が変わります。現在の保険料率は18.3%で、そのうちの半分は会社が負担します。ですので、実際には給与から9.15%が引かれることになります。例えば月収30万円の人が40年間保険料を納めたとすると、老後は一年間に86万円もらうことができます。国民年金と合わせると167万円になります。

少子高齢化が進むことにより年金がもらえなくなってしまうと不安を持っている人もいるのではないでしょうか。たしかに将来的に年金の水準は今よりも低下していくことが予想されています。年金は貯金のようにお金を積み立てる仕組みではなく、今若者が納めている保険料をそのまま高齢者の年金にあてる賦課方式という仕組みで成り立っています。そのため、保険料を納める若者が減り、年金を受け取る高齢者が増えることでバランスがとれなくなってしまうのです。

また近年では年収106万円を超えると配偶者の扶養を外れて、自分で保険料を納めなくてはならない「106万円の壁」と呼ばれる問題も深刻です。106万円を超えないように労働時間を調整するため、人手不足が発生します。厚生労働省は2026年10月に撤廃するとしています。

筆者は保険料を納める年齢に近づき年金をより自分事としてとらえるようになりました。保険料は納めていこうと考えていますが、年金のほかに老後を見据えた資産運用なども必要だと思いました。年金の仕組みを知り、自分の老後に目を向けて生活していきます。

 

 

参考記事:

12日付 読売新聞オンライン あれよという間にニュースになった103万円、撤廃が了承された106万円…「年収の壁」から思うこと(https://www.yomiuri.co.jp/column/anshin/20241210-OYT8T50036/)