古本まつりで未知との遭遇!? in京都

京都の風物詩ともいえる古本まつりが、今年も京都市左京区の百万遍・知恩寺で開かれています。「京の三大古本まつり」の1つです。他の2つの開催場所は春が「みやこめっせ」、夏は「下鴨神社」境内で、いずれも左京区です。

「境内には13の書店がテントなどを出しておよそ20万冊の古本を並べました」(NHK,2024)

本の数に圧倒されて、とても1時間では回りきることができません。筆者もこれまで数回古本まつりに足を運び、そのたびに思ってもいなかった本との巡り合いがありました。買った本は累計で50冊を優に超えます。膨大な本の中からタイトルや見出しを見て自分に刺さった本を購入する作業は一種の自分探しで、新しい自分との遭遇といえます。そして、購入した本を一覧するだけで、これまでの自分が何に関心を持っているかも分かります。

ちなみに筆者は今回15冊の本を買いました。その中には「男」や「学歴主義」、「交際術」といったキーワードの書かれた本が多くあることを、後に気づきました。恐らく、来春からの社会人生活への不安を映してのことだと思います。1年前だったら買うことなど考えもしなかった本にも、時の流れによって関心が湧くというところも読書の魅力です。

今回の古本まつりでは、本のほかにも驚きがありました。海外観光客が非常に多かったことです。京都の寺で本が売られているという何とも非日常的な取り合わせが、実は日本らしさを醸し出しているのかもしれません。知恩寺境内には多くの言語が飛び交っていました。外国人には、雑誌や絵本が多く売れていたように思われます。

台湾から旅行で京都に来たという女性は、次のように話します。
「本屋のチラシを見て気になり、参加しました。本を読むのは好きで、今日は3冊購入しました」

大体1冊あたり200円から300円と安価のため、学生の懐にも優しいのが古本です。今年は11月4日までで開催しています。京都やその周辺に住んでいる方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

 

参考記事
〔公式〕京都古書研究会〈https://kyoto-koshoken.com/event〉.
2024年11月1日付NHK関西 NEWS WEB「京都 「秋の古本まつり」始まる 百萬遍知恩寺の境内で」.