先月、4泊5日でモンゴル旅行に行きました。首都のウランバートルでショッピングをしたり、郊外のテレルジ国立公園でラクダや馬に乗ったりゲルに宿泊したりとモンゴルらしさ全開の旅行でした。
旅行の中では、日本製品を見かけることもありました。コンビニでは日本製のチョコレートが並んでいたり、日本語が書かれたラーメン店があったり。最も目に留まったのは日本車です。特に、トヨタのプリウスが多く走っていました。モンゴルで走っている車の8割ほどが日本車であったような印象です。
プリウスはトヨタ自動車が1997年から製造、販売している乗用車。5ドアハッチバック(独立したトランクルームのない車)を中心とする。世界初の量産型ハイブリッドカーとして知られる(デジタル大辞泉プラス,2019)。
朝日新聞の記者が次のように報じています。
トヨタのハイブリッド車「プリウス」が多いこと。プリウスがない景色を探すのが難しいくらいだ。日本から輸入された中古車がほとんどで、中古車市場では1997年に登場した初代モデルから、プリウスがずらり。売れ筋は2代目モデルで、価格は1千万トゥグリク(約50万円)前後という。中古車商たちによると、プリウスは10年以上前から輸入されていたが、当初は「複雑なハイブリッドシステムはすぐ故障する」とみられて売れなかった。しかし5年ほど前から、購入者の間で燃費の良さと頑丈さが評判になり、口コミで広がった。さらに政府がハイブリッド車に対する優遇税制を採用したことが、人気を決定づけた(朝日新聞,2016)。
モンゴルは寒暖差が激しく、夏の日中は30℃を超えますが朝晩は5℃前後まで冷え込みます。また冬の日中は-5℃前後までしか気温が上がらず、朝晩は-30℃以下まで冷え込むそうです。私が足を運んだ9月中旬でも、半袖だと肌寒い気候でした。体感温度が低く感じる要因としては、シベリア風もあります。日本と気温はたいして変わらないのに、吹き付ける風の肌寒さは全く違いました。だから、太陽は出ていてもそれほど暑さを感じません。
ガソリン車も同様に、寒いと動きにくくなるそうです。そのため、ハイブリッド車が好評を博したのかもしれません。モンゴルでは、右側車線を運転します。日本車は運転席が右側にあるため、日本とは運転の感覚も逆です。ただ、現地のモンゴル人は何不自由なく運転しているようでした。日本が世界に誇るトヨタ車が、見知らぬ地で活躍していると思うと嬉しい限りです。
参考記事
2016年7月26日付朝日新聞「(特派員メモ ウランバートル)草原の国、広がるエコカー」.
2019,「プリウス」『デジタル大辞泉プラス』.