自民党の総裁が決定して早一週間。
今回の自民党総裁選は、私にとって思い入れ深いものになりました。インターン生として、ある参議院議員事務所で手伝いをしていたことで、自分が初めて知ること、メディアを通じてでは分かり得ないことをたくさん吸収できた気がします。
例えば、投票方法。自民党に限らず、政党の総裁選は国民が直接投票することができません。投票できるのは、国会議員と党員だけ。そのため、政党には所属していない私からすれば、表立った選挙活動もないなかで、どうやって候補のことを知ったり、誰に投票するのかを決定したりするのかが疑問でした。
議員事務所に出入りしているでその答えは見つかりました。実は、電話で党員に総裁選の候補の宣伝をしていたのです。候補以外の国会議員が、各々の支持する総裁候補を党員に電話で売り込むのです。ただ、国会議員本人がやるよりも実際は秘書がやることが多いようです。私もこの売り込みに参加させてもらったのですが、想像以上に大変でした。1日で60人以上の方々に電話をかけ、「○○候補にぜひ投票を」とお願いします。しかし、党員にも関わらず、適当に流されたり、説明をしているのに知らない人だと思われて、電話を切られたりすることが多々ありました。政治離れって思った以上に深刻なのだと身に染みました。
また、総裁選候補の裏の姿の話を聞くことができました。私のインターン先の議員が支持していた候補は、自分自身に投票をしてくださった方々に丁寧にお礼を伝えていたそうです。このお礼がなんだったかは忘れてしまったのですが、自分を支持している人を大切にする謙虚な姿勢に感動しました。 小さなことを大切にしている謙虚な方を嫌いになる人ってなかなかいないだろうし、今後、人々の信頼を得ていくんだろうなと思いました。
自民党の総裁選を、メディアを介してではなく、学生という視点から見ることで、新たな視点を得られた、と胸を張っていえると思います。情報が多くなっている世の中で、実際に見てみないと分からないことってたくさんあるなと感じました。疑問に思うこと、真相が分からないことは自分の目で確かめてみる。今後、数多の情報と関わっていく中で、大事にしていかなければならない姿勢だと心から思いました。