最近、大阪(梅田)駅周辺が進化中です。梅田貨物駅があった24ヘクタールもの空き地の再開発が進んでいるのです。2014年に商業施設の「グランフロント大阪」がオープンした後も工事が続いています。そんな大阪駅の北側、通称「うめきた」に、大きな公園ができました。
9月6日に「うめきた2期(グラングリーン大阪)」が先行オープン。高層ビルに囲まれた関西一の都会の真ん中に、芝生の公園が出現しました。この「うめきた公園」は、都心のターミナル駅直結の公園としては世界最大級だそうです。
JR大阪駅から地下道を通り、5分ほどで到着しました。午後3時ごろに訪れると、多くの人が芝生やベンチに座ってくつろいでいました。噴水では子どもたちが水遊びをしていて、とても賑やかです。公園と同時にオープンしたカフェのカップを持ち、コーヒーを飲む人の姿もありました。
高層の商業ビルやホテルを建てればより大きな利益が出そうですが、なぜ無料で使える公園なのでしょう。朝日新聞では「まちなかの緑は長期的には都市の魅力を高め、不動産の価値向上にも波及する」としています。他にも、全体まちびらき後は1600本の樹木が植えられることで年間35.9トンの二酸化炭素を固定するそうです。これは車の走行時の排ガスで、地球6.7周分に相当するといいます。また、木陰では体感気温が約5度下がり、ヒートアイランド現象の抑制にもつながるそうです。
初めて訪れたという岡村周さん(21)は、「ビルばかりの梅田は時間の流れの早い都会というイメージですが、ゆったりとした時間を老若男女が過ごせる空間になりそうです。遊ぶ目的の場所と、休憩場所の両方として活用されると思いました」と話していました。
確かに、私も梅田には休憩できる場所やベンチが少ないと思っていました。ちょっと腰掛けたい時や、少し話したい時に使えそうです。また、地球温暖化やヒートアイランド現象の対策にもなると知り驚きました。もっとこのような公園が増えれば、より住みやすい街になることでしょう。
大阪市によると、「うめきた2期」の全体まちびらきは2027年度。ビルがひしめく大都会で、公園を中心とした新たなにぎわいが生まれることに期待です。
参考記事:
8月15日付朝日新聞朝刊(大阪)22面「うめきた、太陽とはしゃごう 大阪駅直結の公園・ホテル 来月6日、2期先行まちびらき」
9月7日付読売新聞朝刊(大阪)8面「うめきた にぎわい新た グラングリーン先行開業 周辺の再開発 活発化」
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