21歳 人生で初めて熱中症になった(後半)

前回に続き、熱中症で病院に行った後どのように体調が回復したのかお伝えします。

昼過ぎに病院から家に帰り、もらった薬を確認しました。毎食後に飲むビタミン剤と漢方、そして吐き気止めの3種類です。どれも直径7mmほどの小さくて薄い錠剤ですが、何を飲み食いしても吐いていた私にとって、それらは硬くて重いビー玉のように見えました。ちなみに、熱中症時にロキソニンを飲んでしまうと体に負担がかかり、腎障害を引き起こす可能性があるそうです。私は、頭痛薬としてロキソニンを一度飲んでしまったため、医師から「今後は絶対に飲まないでください」と厳しく指示されました。

薬を飲むためにはまず昼食を取らなければなりません。病院に付き添ってくれた母が、アクエリアスゼリーや果物ゼリー、ポカリスエット、アイスなどを買ってきてくれました。それらを少しずつ、吐かないよう慎重に確認しながら食べました。アイスは2枚目の写真に写っている四角い箱のものですが、なぜか冷蔵庫に入れてしまっていたことに撮影後に気づき、すぐに冷凍庫に移しました。

凍らせたアクエリアス(825日・筆者の母親が撮影)

当時の冷蔵庫の様子(825日・筆者の母親が撮影)

食後には、2種類の薬と吐き気止めを飲む準備をしました。水を用意し、あとは飲むだけ。しかし、すべての錠剤が大きなビー玉に見える今は、飲む勇気が湧きません。母に相談すると、「全部あんたが好きなラムネだと思って飲みなさい」。アドバイスに従い、大好きなラムネのつもりで薬を一錠ずつ水と共に流し込みました。実際には薬は苦くて後味も悪かったですが、おかげでなんとか一回分を飲むことができました。

薬を飲んだ後、副作用のせいか眠気が一気に押し寄せてきたため、その日は夕食まで横になって過ごすことにしました。目が覚めると、時計は既に午後6時を回っていました。母は仕事に行くため、一人暮らしの私の家を出たようです。机には置き手紙があり、「冷蔵庫にお粥が入ったタッパーがあるから、温めて食べてね」とのメッセージが。母の優しさに感謝しながら、お粥を温めて食べ、再び薬を飲んでその日は早めに就寝しました。

翌朝、熱中症になってから4日目。ついに吐き気が治まり、少しずつ食べられる量も増えてきました。以前はいつ吐くのかと不安でしたが、その心配も薄れ、頭痛もすっかりなくなりました。5、6日目になると完全に体調が回復し、一日中ベッドで寝ているのが少し億劫になってきました。しかし医師から「1週間は安静に」と言われていたので、ゲームをしたり、読みたかった本を読んだりして時間を過ごしました。

そして7日目、体調が万全になったところで、徒歩1分のコンビニへ食料や水を買いに行きました。外の空気を久しぶりに吸うと、体調が回復してきた実感が湧きました。それでも油断は禁物。また体調が悪化しないために、経口補水液やポカリスエット、熱さまシートなどを購入しました。さらにエアコンの水漏れが再発しないよう、業者にも連絡して修理を依頼しました。

この経験を通じて学んだことは、エアコンの故障に気づいた時点ですぐに対応すべきだったということです。大丈夫だろうと見逃さず、早急に手を打つことが大切だと痛感しました。また、エアコンの設定を定期的に見直すことも大切だと思いました。今回のように、設定ミスが原因で体調が悪くなることもあるため、特に注意したいです。

加えて、体調が悪いと感じた時は無理せず休み、市販薬や自分の勘に頼りすぎず、早めに誰かに相談して病院に行く大切さも学びました。特に今回は、母に支えられた部分が大きかったと思います。母に感謝しつつ、今後はこれらの教訓を胸に、規則正しく健康的な生活を心がけていきたいと思います。