平安時代から続く「みたらし祭り」が今年も下鴨神社で開催されました。期間は7月19日(金)から7月28日(日)で、筆者は最終日に参加してきました。
下鴨神社は正式には賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)と呼ばれ、五穀豊穣や厄除けの神として信仰されています。毎年、土用の丑の日の前後、境内の御手洗池の湧き水に足を膝まで浸して献灯し、無病息災を祈る祭りとして京都の夏の風物詩の一つです。
筆者は午後2時頃に到着しました。日曜日で最終日ということもあり、神社前のバス停で降りると、祭りへと向かう地元の人や観光客で賑わっていました。
この写真からもわかるように、受付で献灯料を納める列はかなり長くなっていました。途中、3台ほど扇風機が用意されていたのですが、京都の夏の暑さを凌げるものではありません。列に並び始めてから約15分が経ち、ようやく受付の順番が回ってきた頃には汗が止まらなくなっていました。「暑い過ぎる」「日傘を持ってくれば良かった」という声を漏らす人もいました。
受付で靴と靴下を脱いだら蝋燭を受け取り、池の最終地点にある献灯台を目指して進みます。御手洗池は、7月の土用になると池の周辺や底から清水が湧き出るところから、鴨の七不思議にかぞえられているそうです。
受付を済ませるまでかなり暑かったのですが、池に入った瞬間とても気持ちがよかったです。周辺にいた人々も思わず声を出してしまうほどの涼しさでした。
献灯を終えると御神水を頂きます。これはみたらし祭りにしかないものだそうです。この日は最高気温が38.3度と非常に暑かったため、御神水が体に染み渡り、一層美味しく感じられました。列に並んでいる時はあまりの暑さで耐えられるのか不安に思っていましたが、ここまで待って良かった、来年も参加したいと思っています。
全国でも気温が高くなり、注意を呼びかける報道が連日続いています。日中の外出が体にとって負担になり、危険を伴うこともありますが、熱中症対策をしながら夏を楽しんでいきましょう。
参考記事:
26日付 朝日新聞朝刊(大阪13版)23面 「足ひんやり 夏のみそぎ 下鴨神社『みたらし祭り』」
朝日新聞デジタル 「下鴨神社で無病息災祈るみたらし祭り 28日まで」https://digital.asahi.com/articles/ASS7T4GVVS7TPLZB00PM.html
参考資料:
気象庁 「過去の気象データ検索」https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=61&block_no=47759&year=2024&month=7&day=19&view=
Kyoto City Official Travel Guide 「御手洗祭(みたらしまつり)【下鴨神社】」https://ja.kyoto.travel/event/single.php?event_id=4555
下鴨神社 「みたらし祭り(足つけ神事)のご案内」https://www.shimogamo-jinja.or.jp/about/special-1