前半につづき約1年間就職活動を行った筆者の体験記を夏までのインターンシップをメインに振り返ります。筆者の昨年8月~10月までの動きは下記のような形になります。
8月~9月前半 通過したサマーインターンシップの参加
9月後半 ES(エントリーシート)提出。SPIと作文対策の勉強
10月 SPIと作文対策の勉強。
11月 早期選考に参加
12月 1社目内定
・8月~9月前半までの動き。インターンシップに参加して感じたこと
8月、9月の前半までは選考に通過したサマーインターンシップの参加をメインに過ごしました。3時間という極めて短時間のものから5daysなどの長期系のものまで幅広く体験しましたが、時間が長くなればなるほど職業理解の「解像度」をあげられる濃密な体験をすることができた、と筆者は感じました。
サマーインターンシップの内容は企業によって異なりますが、筆者が参加した企業では志望する業種の説明会やグループディスカッションなどを使った模擬体験会などが多かったように感じます。
制限時間以内に課題に対する解決策を見つけ、パワーポイントやグーグルのスライドにまとめるということも多々あったため、デザイン力(見やすさ)やタイピング能力もある程度身につけていたほうが有利に進められるかもしれません。
参加した際に感じた企業の雰囲気や体験して思ったことを簡単にまとめておくと、本選考のときに活かすことができます。数日経つと鮮明だった印象が次第に曖昧になっていくので、すぐにまとめることをおすすめします。
・9月後半の動き。SPIの勉強はいつからするべきか?
9月後半には秋のインターンシップのESの提出と本選考を意識したSPI、作文対策の勉強を始めました。SPIとは企業の採用選考で使われるテストです。「能力検査」と「性格検査」の2つにわかれており、「能力検査」では中学高校レベルの数学や英語、国語などがまとめられた試験を受けます。
筆者はSPI対策を後回しにしてしまい9月から取り掛かりましたが、できる限り早く始めるのが良いです。もちろんサマーインターンシップの選考の一環として受ける場合もあります。企業によっては試験の結果を本選考にも使いまわすことがあるので、一切勉強しない状態で受けるのは少しリスクが高いといえるでしょう。
SPIの結果による「足切り」を予定している企業も少なくないため、自分の志望する企業のSPI事情について予め下調べしておくと後悔することのない結果に繋げられるはずです。またSPI以外にもGABやTG-WEBといった様々なタイプの試験があるので、試験のタイプもあわせて確認しておくとよいでしょう。
サマーインターンシップの参加後、志望業界としてマスコミを考えていたため作文対策も始めました。このように業種や業界特有の試験もあります。
筆者の始めた対策時期は決して早くはありません。自分の志望する業界や職種ではどんな対策が必要なのかを早くから調べておくのがおすすめです。
・10月~12月の動き
10月以降は夏のインターンシップからつながった早期選考への対策をメインにしました。OB訪問や既に志望業界から内定を得ている先輩にESや面接で想定される内容をチェックしてもらいました。筆者がとくに幸運だったのは、自分の傍に志望する企業から内定を獲得している先輩がいたことです。
前回も書きましたが、自分の志望する業界の選考を経験したことのある方にみてもらうことで選考を有利に進めることができます。そうした先輩に助言をもらう機会があれば、協力を仰ぎましょう。
・最後に
ベネッセi-キャリアの企業の新卒(25卒・26卒)採用計画実態調査によると、26卒のオープンカンパニー(5日間未満の企業の就業体験)を大学3年生夏までに実施する企業は25卒比で25ポイントも増えているといいます
就職活動の開始が早期化するなかで大事なことは、開始時期に乗り遅れないことと、就活の本格的なスタート前から何かしらの活動にチャレンジすることだと思います。
筆者の学歴は決して有利なものだったとは思えません。ですが就職活動までに続けてきた取り組み、長期インターンシップやサークル、あらたにすの活動は決して無駄ではなかったと感じます。
もちろん学歴でアドバンテージが生まれることも少なくありません。ですが「学生時代に行ってきた活動」もかなり着目されていると感じました。学生時代は自分の思いのままに活動してみることもひとつの方法です。何をするべきかわからない、という方は自分の志望する業界にどんな活動が有利になるのかといったことを逆算して動いてみるのもよいかもしれません。
参考:日本経済新聞社「ベネッセi-キャリア、企業の新卒(25卒・26卒)採用計画実態調査の結果を発表」https://www.nikkei.com/article/DGXZRSP672018_Z20C24A5000000/
2024年5月29日 最終閲覧日:2024年7月28日