BeReal. 使用方法を見つめ直す

最近、若者の間で流行しているSNSである「BeReal.(ビーリアル)」。ご存知でしょうか。このアプリケーションは、1日の内のどこか不定期のタイミングで通知が届きます。そこから2分以内に写真を投稿すると、次の日の通知が来るまでにあと2枚の写真が投稿できるというものです。

就職情報サイトのマイナビ(東京・千代田区)10代向けの調査を担当する「マイナビティーンズラボ」は10代女子が選ぶ2024年上半期のトレンドランキングをまとめた。「コトバ部門」で1位となったのは「BeRealきた」だった(日本経済新聞,2024)

私の友人でも、BeRealに染まっている人が多くいます。私も実際にやっていますが、非常に面白く毎日投稿しています。アプリケーションを入れている人に一斉に通知がいくため、同に友人が何をしているか分かり新鮮な感覚を抱きます。

そんな面白い面がある一方、学生が利用するならではの問題が発生しています。授業中に通知が来た際勉強そっちのけで撮影をする学生がいることです。BeRealはアプリケーションの構造上、シャッター音を消しての撮影が出来ません。ゆえに、授業中に先生の声に交じってカシャカシャと音がすることがよくあります。

高校では、授業中にスマートフォンを触れられないようにすることもあるそうですが大学は違います。学生の自由を尊重する大学では、授業中でも平気でスマートフォンを触る人が多くいます。

私は授業中にBeRealを撮影したことはありませんが、教室内がシャッター音に包まれると「きっと通知が来たのだな」とピンとくることがあります。流行しているのは事実ですが、勿論入れていない学生もいます。そんな人からしたら、シャッター音などは授業の妨害でしかありません。BeRealの存在をよくは思わない学生も一定数いるでしょう。

そんなBeRealをよく利用しているという立命館大学の馬場美遙(ばば・みはる)さん(19)に話を聞きました。

「少人数授業では撮影しませんが、大講義では撮影することが多いです。大講義の授業はいちいち注意もされないので、スマートフォンを触りやすい環境にあると思います。

SNSと学業の共存を考えなければなりません。BeRealに罪はないので、それを使う私たちマナーをわきまえれば社会からより容認されるSNSに変貌すると思われます。

参考記事

2024612日付日本経済新聞「10代女子、はやり言葉は『BeRealきた』や『猫ミーム』」.