私が住む京都では、最高気温が30度を超える日が続いています。まだ6月なのが信じられないほど、夏本番のような暑さです。読売新聞によれば、14日の京都市は最高気温35.9度で、今年初めて猛暑日を記録しました。全国で一番暑かったそうです。暑さに慣れていないこの時期だけに、熱中症に警戒が必要です。
私は先日、熱中症になってしまいました。最高気温は25度という予報に油断し、大学から帰宅して気づいた時には頭痛やめまいの症状が出ていました。昨年もなってしまったので通学時は日傘を差し、毎日水筒を持ち歩いて水分を摂るなど対策を講じていましたが、やはり体がまだ暑さに慣れていなかったようです。幸い一晩で治ったとはいえかなりつらく、もうこんな経験をするのはこりごり…と思い記事にすることにしました。最近はこれまでの対策に加え、塩分タブレットやハンディファンも持ち歩いています。
日本気象協会によると、熱中症とは「高温多湿な環境に、私たちの身体が適応できないことで生じるさまざまな症状の総称」だそうです。具体的な症状はめまいや顔のほてり、筋肉痛やこむら返り、体のだるさや吐き気など様々です。重症になると、まっすぐ歩けない、呼びかけに反応しないなどの症状が現れます。
毎年、熱中症で多くの人が搬送されています。消防庁の熱中症情報によれば、3日から9日に緊急搬送されたのは速報値で687人。半分以上の52.1%が高齢者で、屋外だけでなく自宅などの屋内でも熱中症になる人が多いと分かります。
スポーツの現場では、多様な熱中症対策が行われています。朝日新聞の「熱中症を知る 選手を守る」では、学童野球チームで氷バケツが用意されていたり、ヘルメットを白色に塗り変えたりする対策が取られていることが紹介されていました。屋内スポーツでも、全日本剣道連盟が熱中症の発生状況を報告するシステムを導入するなど、対策が始まっているといいます。
8月7日に始まる今年の夏の甲子園は、暑さ対策として大会1~3日目の試合を午前と夕方に分けて実施する「2部制」となります。気温が最も高くなる午後2時前後を避けることで、選手はもちろん、応援団や観客の負担も軽減できそうです。
長年、屋外で働く仕事をしている祖父の熱中症対策を教えてもらいました。夏はいつもの水筒に加えて凍らせたお茶のペットボトル、冷やしたジュースのペットボトルの計約2リットルを保冷バッグに入れ、仕事場に持って行くそうです。また、仕事中はファンがついたベストを着用しているといいます。私も一度着せてもらい、涼しく感じたのを覚えています。
これからさらに気温が上がり、今年も猛暑が予想されます。熱中症は誰もがなる可能性があります。「まだ涼しいから大丈夫」「自分は若いから心配ない」と油断せず、しっかりと対策をして健康で楽しい夏を過ごしたいものです。
【参考記事】
6月15日付読売新聞朝刊(大阪13版)29面(社会)「京都35.9度 各地で猛暑日」
6月15日付朝日新聞朝刊(大阪13版)16面(スポーツ)「熱中症を知る 選手を守る」
【参考文献】