ゴールデンウイークに入り、地元に帰ったりどこかに旅行したりと、いつもと違う場所に足を運ぶ方が多いのではないでしょうか。
筆者は郷里の仙台に帰り友人と遊んでいた際、大きな白い観音像を目にしました。地元にいたときは、「車で出かけたときに見かける像」という認識でしたが、上京してから似たような像を目にしたことがなく、地元の像の珍しさを再確認しました。
写真では像の手前に電線が写り込んでいますが、周りの電柱や木の大きさと比較しても、像の大きさを窺い知ることができます。いったいこの像はどんなものなのでしょうか。
仙台駅から車で約30分。仙台市泉区にあるこの像は「仙台大観音」といいます。なお、正式名称は「仙台天道白衣大観音(せんだいてんどうびゃくえだいかんのん)」です。
仙台出身の実業家が地元の繁栄を願い作りました。
1991年に作られた像は、地上100メートル、地下21メートルの偉容を誇ります。高さが100メートルとなったのは、発展する仙台市制100周年を記念したからであり、地下が21メートルであるのは21世紀の繁栄を願ったからだそうです。
体内は12層に分かれており、108体の仏、12神将を安置しているほか、最上階はご神体を祀った神殿があります。
筆者は18年間仙台に住んでいながら、仙台大観音の体内を訪れたことはありません。
しかし、2018年に公開されたタイの映画のロケ地として使われた影響やSNSの影響でタイを始め世界各国から観光客が訪れています。2023年には観光客の約2割を外国人が占めたと言います。
せっかくのゴールデンウイーク。円安の影響で、国内の近場で過ごす方も多いかと思います。地元や観光先のちょっと珍しい場所を訪れてみるのもいいのではないでしょうか。
【参考記事】
2024年4月28日付 読売新聞「円安・物価高 節約GW 海外はアジア 国内は近場」
【参考資料】
仙台大観音 | 【公式】仙台観光情報サイト – せんだい旅日和 (sentabi.jp)
大観密寺・仙台大観音 | Daikanmitsuji-Sendai-Daikannon | Sendai-Daikannon