「85歳のおじいさんは、貧しさから盗んだおにぎり1つで逮捕。それに対して裏金を貯め込んだ国会議員はなぜ訴追されないのか?」。
そんなツイートをSNS上で見たのはつい先日のこと。立場が違うことが、処遇の差の理由になるのか、と筆者の心中にモヤモヤを残しました。
謝礼目的で金銭を支払うキックバック不正や政治資金パーティー問題など、連日政府や国会に対して疑念を抱かざるをえない事件が続いています。またこれらの事件に対する措置にも疑問が残ります。
本日6日も新聞の記事では「『厳しい処分断行』も幕引き見通しせず…中堅・若手は不満、首相も自覚『すべてを解決するものではない』」の見出しで政治への疑念を伝える記事が見られました。
“両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する”。
日本国憲法43条はこのように定めています。国会議員を選出するのは、国民の投票です。代表を任命する責任があることは、投票者として忘れてはなりません。ですが、それは選ばれる側にもいえることではないでしょうか。
自民党では、政治資金規正法改正による議員の罰則強化の方向が打ち出されました。また、公明党でも与野党協議に向けて、国会議員の後援会などを対象に支出公開基準の改正素案が検討されているといいます。ですが、動機に関係なくおにぎり1つの窃盗で逮捕されている、おじいさんを考えると当たり前にしか思えません。
一国民と同様に「信賞必罰」を徹底できる環境を一刻も早く整えなければなりません。
参考資料:
読売新聞オンライン「『厳しい処分断行』も幕引き見通しせず…中堅・若手は不満、首相も自覚『全てを解決するものではない』」https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240405-OYT1T50004/ 2024年4月5日 最終閲覧日:2024年4月6日
読売新聞オンライン「国会議員の後援会支出、公開基準を厳格化…公明の規正法改正案要綱の素案判明」https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240405-OYT1T50168/
2024年4月6日 最終閲覧日:2024年4月6日