「情報解禁は3月だから、12月くらいから意識しておけば、かなり早いんじゃないかな」
3年前。大学4年生の先輩がアルバイト先に復帰したときのことです。「いつ頃から就活は意識すべきなのか」という質問に、就職活動を終えた先輩はこのように答えてくれました。
「就職活動 早期化」。こんな見出しをニュースや新聞でみるだけでなく、現在就活生として動いている一当事者としても、実感する機会は多々あります。今回は「インターンシップに参加するべきなのか」「スタートダッシュは本選考開始からで良いのか」という疑問に未熟ながらも、半年間就職活動をしている一大学生として、考えてみようと思います。
・インターンシップに参加するべきなのか?
結論から言うと「参加するべき」だと考えます。
インターンシップとは「就業体験」をすることで、数時間や1日で終わるものから、複数や数週間をかけ体験する形式まで幅広く存在します。
短い形式では企業説明や座談会などを中心にしたものが多く、期間が長くなるほどより実践的な業務に関われる傾向があると感じました。
参加するべき理由は、「職業体験で終わるものばかりではない」からです。25卒就活生からインターンシップを採用に直結できるようにルールが変更になりました。選考に繋がる可能性を考えると、参加することが重要になってくることが考えられます。直結するとしても、夏のインターンシップなのか、秋冬なのかは企業によって異なりますが、志望度の高い企業については採否につながる重要な鍵になると考えておくべきでしょう。
25年3月卒業予定の大学生ら1136人から回答を得たリクルートの調査では、インターンシップに参加した学生の割合は85%、平均参加社数は5.94社でした。また期間が長いほど、満足度も高くなるという結果がでています。
・スタートダッシュは本選考開始からで良いのか
前項目と話は繋がりますが、インターンシップから「選考」に繋がる可能性があると考えると、本選考からでは遅れを取ってしまう可能性もあります。情報を調べながら、見極めることが重要になってきそうです。
3年前、アドバイスをかけてくださった先輩の時と状況が違うのかもしれない。ぼんやりと感じていたことを夏のインターンシップの頃から、心の底から思うようになりました。
「内定率はすでに4%」。
就活会議社が実施した25卒の就活実態調査の結果です。夏のインターンシップを対象にしたもので、早期化の現実を裏づけています。夏の時点で既に内定をもらっている人がいる現実に焦りを感じます。
本選考前のインターンシップの時点で、選考は始まっている。すべての企業に当てはまるわけではありませんが、このように考える方が、就職活動を迎える学生にとっては正解のようです。
参考記事:
20日付 読売新聞朝刊(東京12版)13面(くらし 教育) 「インターンシップや説明会 期間長いほど満足度高く」
参考資料:
PR TIMES「【2025卒 就活実態調査】25卒の内定率はすでに4%。早期化が進み、インターン参加は当たり前に。」https://x.gd/5r8ZC
2023年10月13日 最終閲覧日:2023年11月25日