甲子園決勝が明日に迫りました。史上7校目の大会連覇を狙う仙台育英、107年ぶりの優勝を目指す慶応が決勝進出を決めました。
そんな中、今話題なのが慶応の、従来の高校野球とは一線を画する方針です。1つ目が、髪型。野球男児と言えば、丸刈りというイメージがあります。一方、慶応の野球男児の髪型は、短髪やツーブロックなど様々です。プレーに影響を及ぼす髪型は禁止にしているものの、特に決められた髪型はなく、自由だそう。2つ目は、短時間練習。練習時間は強豪校に比べ短く、短期集中だといいます。他にも、声出し禁止や日焼け止めを塗る、など従来の高校野球にはない慶応スタイルを貫き、今年は決勝まで勝ち進んできました。
慶応の丸田湊斗選手は、「髪の毛のことを議論していることが遅い、なんでもいいじゃんという状態にしたい」と話します。
髪型を規制しない方が良い、短時間練習の方が良いなど、どちらの方が良いか、簡単に決めつけることはできません。そこには一人一人の考えがありますし、また一人ひとり、合う練習方法は違います。しかし、野球男児は~あるべきという考えはもう古いように思います。必ず丸刈りにしなければ、必ず長時間練習しなければ、といった、必ずこうしなければ強くなることはできない、ということはありません。そういった固定概念に捉われず、そのチームに合ったルールを見つけることが、勝利へと一歩近づく鍵になるのかもしれません。
明日の決勝は14時スタート。仙台育英と慶応は春の選抜の初戦で戦っており、延長10回のタイブレイクの末、1-2で仙台育英が勝利しています。どちらが勝ってもおかしくありません。連覇を狙う仙台育英か、107年ぶりの優勝を狙う慶応か。最後の最後まで目が離せません。
参考記事:読売新聞 22日付 29面13版 連覇か107年ぶりか