【北海道・北陸地方でも危険⁉︎】 気候変動と向き合う

 6月も終わりに近づき、暑い日々が続くようになりました。朝7時ごろに洗濯物を干しているだけでも、日なたにいると汗がつーっと流れることがあります。東京では30度を超える日々が続いています。

 昨日の朝日新聞に載っていた記事を見て、暑さとの向き合い方を考えていこうと思いました。その記事によれば、比較的涼しい北海道や東北地方でも地球温暖化の影響で気温が高まり、熱中症のリスクが拡大しているというのです。

 内閣府によると、北海道や東北地方では2人以上の世帯のエアコン普及率は7割と、全国平均の9割を大きく下回っています。5年ほど前から売り上げが上昇しつつあるそうですが、エアコン普及率は未だ低いままです。電気代がかさむから扇風機で過ごそうとする家庭も少なくありません。電気代の引き上げが今月から始まったことも影響するでしょう。

筆者は東京暮らしですが、暑い日々が続いているため両親からも積極的にエアコンを使うように言われました。エアコンは効率よく室内の温度を下げてくれるため、外から帰ってきて室内が暑いと感じられる時はまずエアコンで涼しくするようにしています。その後は扇風機に切り替えるといった工夫をしています。エアコンと扇風機のうまい使い分けが今の暑さの中で求められていると思います。

 国立環境研究所気候変動適応センターの岡和孝主幹研究員らのチームが2017年に公表した推計で、今世紀末までに産業革命前からの世界平均の気温上昇が2度未満になった場合、31〜50年の北海道、青森県、岩手県では熱中症の搬送数が1981〜2000年の2〜3倍になるそうです。環境の変化に順応していかないと猛暑に負けてしまいます。もし、世界平均の気温上昇が2度で抑えられなかった場合、今想定されている以上の被害が考えられます。とにかく、エアコンのない家庭には早急に設置することを促すべきだと筆者は考えます。

 先にも述べたように、電気代の値上がりから、節約を心がけようとする家庭はこれからも増ることでしょう。それでも暑さを我慢して熱中症になってしまったら元も子もありません。自分の健康を維持するためにはエアコンの利用をケチるのではなく、それ以外の部分で不要な電気を使わないようにすれば良いと思います。この夏は熱中症になる人が増えないことを願っています。

参考文献

・朝日新聞デジタル、2023年6月27日、「(1.5℃の約束)涼しいから…今は昔 北海道、売れるエアコン 札幌の真夏日、20年前から倍増」、市野塊、https://www.asahi.com/articles/DA3S15672199.html